残穢

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103970040
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この家はどこか可怪しい──。怨みを伴う死は「穢れ」となり、新たな怪異の火種となるのか。著者9年ぶり、書き下ろし長編ホラー。

怨みを伴う死は「穢れ」となり、あらたな怪異の火種となるのか──。畳を擦る音が聞こえる、いるはずのない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い廻る気配がする。だからあの家には人が居着かない──何の変哲もないマンションで起きる怪奇現象を調べるうち、浮き上がってきたある「土地」を巡る意外な真実。著者九年ぶりの五〇〇枚書き下ろし、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。

内容説明

怨みを伴う死は「穢れ」となる。穢れは怪異となり、伝染し、拡大する。戦慄の500枚書き下ろし長編ホラー。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

485
明らかに「出ている」という場所では、その土地まで見なければ原因が掴めないのか!でも土地は過剰に言うと”地球が誕生した時”からあるわけで、その場所に出来た建造物や出来事が全て怪談に関係する。土地と言うより”座標”と言った方が良いかも。自分自身がマンションに住んでいるので、余計に怖かった。今すぐにここの土地の過去を洗いざらい調べたい衝動に駆られているが、多分無理である笑 小野さんが七年かけても調べきることが出来なかったのに…『残穢』―連鎖。この世の全ての怪奇現象は、一つの原点から始まっているのかもしれない。2013/12/22

ヒロ@いつも心に太陽を!

473
私には怖く感じられなかった。たぶん、今まで住んでいる家で奇妙な体験をしたことがなく、たとえ変な音がしても気にならず、怖さより好奇心が常に勝っている性分のせいだろう。最初は面白さを感じられなくて読むのを挫折しかけたが(登場人物が多くて整理が追い付かなかったこともある)土地の歴史を遡る中で次々につながっていく過去の事件に「で、大元の原因はどこ?!」と気になりだした後は一気に読了。こうやって穢がうつるというなら、私たちはどこかで絶対に穢に触れている。これからも産土神さんへのお参りは大事にしようと思った。2013/04/13

風眠

431
『鬼談百景』の100話目にあたる本作、表紙のブランコの女の子がリンクしている。ルポタージュ形式なので本当にあった話っぽさが満載、嫌ってほどあおってくる。マンションの和室から聞こえる物音から始まる「穢れ」の物語は、戦後から戦前、そして明治期までさかのぼって調べられていく。喪に服すということは、もともとは穢れを伝染させないことだったり、家を建てるとき駄目だとされている建て方には、こういう意味があったのかなど、昔から言われてきたことのルーツを知るという事でもとても興味深かった。でも怖いです、後からじわじわくる。2013/01/29

poke

417
怪奇現象に対して現実主義的な理解で対応しようとするので、事件のルポ感覚で読んでいたのでそんなに怖さは感じなかったけれど、突然ゾクッとくる箇所があり、何度か中断しました…。土地に纏わることなので、どうしても逃れられないことであり、長い年月と無限の伝染力に対して、個人的には、『リング』よりも怖さを感じます。2013/11/23

takaC

410
フィクションかと思いながら読んでいましたが著者自身が語り手なんですね。そこはかとなくこわい。他のことに時間を取られてて登録忘れてました。 2018/05/09

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