島津奔る〈下巻〉

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島津奔る〈下巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 354p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103872061
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

嵐が過ぎ去るのをただ待つは、人の上に立つ将の器にあらず。われに救国の知謀、秘策あり。国もとから援兵は届かぬ。恃むは己の才智と志を一つにする家臣のみ。いざ、一大決戦の関ヶ原へ。太守・島津義弘の窮状を知った薩摩隼人は国抜けの汚名を覚悟して三百里の山海を奔った。そして屍山血河の関ヶ原から国もとへ義弘は生きて帰らねばならぬ。さもなくば、故国は関ヶ原の勝者にたたき潰され、時代の奔流にのまれてしまう―。卓抜な着想と深い洞察が冴える関ヶ原合戦史の決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

28
薩摩・島津の骨太さはもとより、それぞれ思惑を含み、行く末を思案し秤にかけた関ヶ原の戦の姿を垣間見たようだった。島津義弘、いい武将だ、2015/10/20

金吾

23
島津、会津、竜馬に関しては書いている作家が好きでしょうがなくなり過大評価になる場合が多いと感じますが、この作品も義弘は神様みたいにすごいです。しかしそれはそれで小説として楽しめました。関ヶ原からの撤退の部分は面白かったです。2022/10/04

星落秋風五丈原

17
慶長五年、関ヶ原合戦。敗色濃厚な西軍に与しながら薩摩島津だけがなぜ領国を守り抜けたのか。薩摩の太守・島津義弘、ときに六十六歳。九州制覇、七年に及ぶ文禄・慶長ノ役、戦さの一字に刻まれた彼の後半生に寧日はなかった。百二十年余もつづいた戦時景気はしぼみ、未曾有の戦後不況が猛威をふるう前夜。日本が東と西にわかれ、戦国期最後にして最大の、生き残りをかけた大戦がいままさに火蓋を切らんとしていた—。2000/04/28

Wan-Nyans

10
★★★★★柴田錬三郎賞受賞に恥じない力作と思う。どんな名将であろうと戦は運が左右する。運が強ければ戦略戦術に誤りがあっても勝ち、運が無ければ備えが万全であっても敗れる。真の名将である維新義弘は、敗戦後の退却戦で勇猛ぶりを見せつけることが島津の家を保つ為に大事であると見抜いていた。義弘の決断と家臣たちの命を惜しまぬ献身が無ければ、250年後の明治維新も無かったのかも⁈(^^)2018/05/27

koba

8
★☆☆☆☆2013/09/18

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