新潮書下ろし時代小説<br> 四十七人の刺客

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新潮書下ろし時代小説
四十七人の刺客

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  • サイズ B6判/ページ数 437p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784103872016
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

侍は、いかに美しく生きるか―。内匠頭の刃傷・赤穂藩の廃絶に直面した大石内蔵助は、その一点を支えに、吉良・上杉・柳沢への戦さを開始する。従うは四十六士。謀計、策略、韜晦。人知を尽くした闘いの果て、討入は壮絶な斬り合いになった―。忠臣蔵の世界を真正面から全く新たに描く画期的作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

63
時代小説の傑作として挙げられていて手に取る。忠臣蔵でありきたりの物語を現代的な視点で描く。敵討ちというよりも、現実的な戦さであると。江戸城内での刃傷事件から即日切腹をさせられた、赤穂藩領主の復讐を誓う大石内蔵助とその仲間たち。いくら侍の忠義といっても、侍たちの衣食住の心配や武器防具の手配など当然のディティールの豊富さ。吉良家などは彼らの襲撃を予想しお互いに動向を探り合う。NHKのドキュメンタリー番組、「プロジェクトX」を意識したのような読み応え。映画化されるのも当然。時代小説の枠を超えて楽しめる作品。2017/12/24

Mzo

10
忠臣蔵に関する小説は幾つか読んできましたが、これはかなり面白いですね。浅野家浪人と、吉良・上杉・柳沢の間の謀略戦に、手に汗握る。そうだよね、単に雌伏から討入に直結する訳はなく、そこまでには大胆な戦略と緻密な準備が必要。討入は、まさに合戦でした。2022/11/11

nakmas

10
落語、講談で聞いていたので、本で読んでみたいと思い立った。討ち入りの季節でもあるし。 戦国時代の命のやりとりの価値観が残っている時代感と、 赤穂浪士と彼らの動向に、周りが動かされている感が、 なかなか興味深い。2018/12/08

よっちゃん

5
戦争に理由づけはいらない。大義名分はあとになって加えられるもの。これが古今東西、戦争というものの現実であろう。浅野内匠頭が刃傷に及んだ原因などはどうでもいい。史実として解明されていない刃傷事件の真相を逆手に取ったこの小説の骨格となる発想にまず驚嘆する。 さらに戦争とは戦力の差を謀略、諜報戦で凌ぐもの。池宮内蔵助が次々と仕掛ける謀略、諜報活動の凄さ、そのリアリティに舌を巻きながら時間のたつのを忘れ惹きこまれてしまうのである。破格のコストを投入した風説の流布 。あらゆる意味でこれは今日的忠臣蔵である。 2003/01/13

かにまる

2
忠臣蔵とは戦争の物語である。戦争には戦術と戦略がある。それをわからせてくれた、実に面白い小説。2014/08/06

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