内容説明
最高のものを探し続けなさい。そして謙虚でいなさい。憎しみはあなたの細胞まで傷つけてしまうから。大きなものに包まれ、守られている女の子の物語。
著者等紹介
よしもとばなな［ヨシモトバナナ］
１９６４年東京生まれ。本作『王国』より、ペンネームを吉本ばななから、よしもとばななに改めた
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
151
最近、自分の中で密かな？再ブレイクのばななさんです。「吉本」から「よしもと」になったのは本作からなんですね～（知らなかった）。読友さんにオススメいただき、ソッコー買ってきて読み始めましたが、うん、コレはいい感じです。ばななさんの作品のほとんどがそうですが、とにかくボリュームが厚くないところが読みやすさの肝で、しかしテンポはすいすいと流れる小川のように静かにゆったりと進んでいく雰囲気が素晴らしいです。ばななさんの作品を読んでいて安心？できるのは「普通」な感じに善人でもなく悪人でもないトコロが一番なのかな。2015/06/14
Aya Murakami
87
図書館本。野草料理のおすすめ本ということで借りた。 野草茶おばあちゃんと主人公。そしてゲイの男性の２人の話。 植物の中ではなぜかサボテンが目についたのですが、何を暗示するのかはつかめなかった。イメージとしては育てにくい植物、（体調不良を）黙秘する容疑者というイメージしかなかったのですが、どちらも違うよなぁ。2022/09/23
hitomi.s
33
どこかには、こんなことがあるんだろうな。縁とか繋がりとか。「あるといいな」ではなく「あるんだろう」と思える本。2018/04/05
あつひめ
30
ユルユル～な世界。都会の輝きや騒音よりも森の中の暗闇やザワザワと木々の話し声の方がきっと心が落ち着くんだと思う。誰もが憧れるけど実際には踏み込みづらい世界・・・かも。自然の声に耳を傾け、供に生きる・・・おばあちゃんと雫石は心に聞き耳頭巾を装着しているのみたい。まどろっこしいような気もするけど、自然の時の流れは緩やかでながーく続く。それと同じ感じかなぁ。人間の時計の秒針とは違う時の流れ・・・。本を読む楽しみってこういうところに隠されているのかも。その２の展開も楽しみです。2010/09/06
くろうさぎ
22
図書館本…。シリーズ第1作目。全てを一気に借りてきたので、この世界観を続けて読めるのが嬉しいです。雫石の周りの人との交流と、全体的に醸し出す雰囲気が、すごく好きです。次は２へ…。2019/12/24
