晴子情歌〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103784029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

昭和五十年、洋上にいる息子へ宛てられた母・晴子の長大な手紙。そこにはみずみずしい十五歳の少女がおり、未来の母がいた。三十になって知る母の姿に激しく戸惑いながら、息子・彰之は初めて母という名の海へ漕ぎ出していく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

95
福澤彰之その1。手紙の部分が旧字で読みにくい・・・。改行が少ないのでさらに読みにくい・・・。下巻に続く。2016/01/09

coolgang1957

22
うーん、読んだというか流して…流して…やっとの思いで上巻が終わった。ふう❗️旧字体と旧仮名遣いが邪魔してーーーいや、そんなこと言うたらあかん。これがあってこその話やとはおもうんやけどねー。どうも頭に入ってこん(*´-`)高村さんの本やから北方領土がらみか、安保の話かと思って読んでたけど、下巻はどんなのか、ちょっと辛いかも^_^2019/06/13

i-miya

21
(謝辞)筒木坂 土場・江差 初山別(鰊漁) 野辺地 八戸 北転船(スケトウダラ漁) サケ・マス漁 イカ漁 遠洋マグロ漁 地誌全般 (地図) 北海道北部 青森北部・北海道南端 第1章 筒木坂 1. 晴子はこの300日、インド洋にいた息子の彰之に宛てて100通もの手紙を書き送り、息子の方はそれらを何十回も読み返して、もうほとんど文面を諳んじていた。意識の回りにガスのような暗黒が・・・。2009.11.24 赤道。モンスーンの仕組。野口の家。弟たちに、ジュール・ヴェルヌの火星旅行の話。2010/05/01

だろうぇい

15
【再読】1975年、遠洋漁業に出た息子へ綴られた、母・晴子からの自らの半生を綴った100通もの手紙。晴子の祖母の時代から続く東京・本郷の下宿は、『こころ』以来の近代文学の慣れ親しんだ世界。そこから一転、15歳の晴子は父の生家である青森の農家、そして北海道の鰊場へ。都市の知識層の世界とは全く違う、農業・漁業に従事する庶民の厳しい暮らしが、「宇宙船から降り立つた船長のやうな心地」の晴子の目線を通して豊かに立ち上がる。北の地の「近代」が、労働・家族・自然等の厚みのある描写によって、圧倒的な迫力で迫ってくる作品。2017/06/25

くろすけ

15
昨日は子の通院に付き添うため午後休みを取りました。電車の中、MRI検査の間などたっぷり読めて、停滞していた上巻、一気に進みました。   屹立した自意識を持ち、身体を存分に使って労働に勤しみ、刻々と変わりゆく自身の心と身体に目を見張り。 少女から女性へと脱皮してゆく晴子の姿は、生きる喜びに溢れて瑞々しい。  昭和初期の厳しい東北・北海道の自然や荒々しい海に生きる人々の描写が圧倒的。一方で人々の心の動きには情感が溢れ、雄大で豊かな小説世界です。 下巻に突入。2013/05/17

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