黄金を抱いて翔べ

黄金を抱いて翔べ

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784103784012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

コンピュータで制御された鉄壁の防護システムの向う側に眠る6トンの金塊、しめて100億円―。地下ケーブルが、変電所が黒煙をあげ、エレベータは金庫めざして急降下。練りに練った奪取作戦の幕が、いよいよ切って落とされた。メカ、電気系統、爆薬等、確乎たるディテールで描く、破天荒無比なサスペンス大作。日本推理サスペンス大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶モナカ

28
銀行の地下にある金塊を強奪しようとするグループの物語。犯罪計画の段階をじっくり描き、犯行についてはスピーディーにドキュメント的に描く。硬派な文章で、沈鬱な世界観。読むのが、なかなか大変でした。2014/10/13

ドル箱

11
20回は再読、再読感想いこう。さて初読みした時、末恐ろしい著者だな~と実感しておりました。もう根底の心理描写がとんでもないレベルと当時評価し、追いかける作家に成り、すぐ「上」にいってしまうなと感じておりましたらあれよあれよで直木賞を取り人気作家と成りました。そして無条件で買える作家の一人と今なお追い続け現在に至ります。とても骨太で男勝りの文体そしてこのドロッとした感じで本格ミステリが書ける女性作家で、当時それくらいスペクタクルなヒトでした。単なる才能だけでは無く人間臭さと奥行きを同時に合わせ持つ稀代な作家2013/01/15

yuna☆

7
いつも読む本とは、全く系統が違うため、設備などの細かい描写や闘争場面などは、スムーズに読み進めなく苦労はしたが、主要人物が揃い始めたあたりからは、ぐっと作品に引き込まれていった。特に終盤の分単位で進められていく場面は、読んでいるこちらもハラハラしつつページを捲る手が早くなった。モモさんと幸田の場面は、もっと読みたかったなと思う。2012/11/09

olivegreen

7
全体的には暗いトーンの小説なのになぜか読後には突き抜けた爽快感が残る。「救い」や「許し」がテーマだったのかなと思う。互いに救いの手を差し伸べあう犯罪グループの男たち、特に北川がよかった。幸田は、「人間のいない土地」にいようと「人間のいる土地」にいようといまや完全に自由なのではないか。多くの犠牲も払ったが、それぞれが新たな土地へと旅立ったラストは感動的だった。2010/12/18

ペルー

6
読みおわって疲れる本。それだけ引き込まれました。。描写がすごくリアルで重々しい。作者の文風は極めてクールで、物語よりも作者の文風に読まされた感覚が強い。展開としてもよくわからんグループが入り乱れ、てんこ盛りな密度の濃ゆい小説。ここまで息が詰まる本は久々。読んで良かった。2014/02/09

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