内容説明
コロンブスが辿り着いたカリブの島々、サン・ピエールが著した純愛ロマンの舞台モーリシャス、キャプテン・クックが神となったハワイ、ゴーギャンが魅せられた楽園タヒチ―海と島と冒険家たちの夢に出会うため、書斎の旅人・荒俣宏が山に登り海に潜って、肉体的限界に挑戦した熱帯楽園大紀行。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
377
『ホア・ホア』は、タヒチ語で「友だち、友だち」といった意味らしい。荒俣がこれをタイトルに選んだのは、もちろんゴーギャンの『ノア・ノア』を踏まえてのこと。カリブ、モーリシャス、タヒチ、ハワイ、マダガスカル、オーストラリア(ロードハウ島、アリススプリングス)を巡る南洋楽園紀行である。最初のコロンブスのあたりこそ、荒俣得意の博覧強記を示しているものの、次第にそれも影を潜め、楽園の自然に身を委ねるのである。ハワイ以外は行き難いところばかりだし、私はタヒチ以外の地には行ったことがない。遥かな楽園の憧れを乗せて。2021/12/01
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- 和書
- 平民社時代 中公文庫