内容説明
“レベル7まで行ったら戻れない”。謎の言葉を残して消えた女子高生と、腕に「Level7」の文字を持ち、すべての記憶を失って目覚めた男女。少女を捜すカウンセラーの追跡行と、男女の自分探しが交錯するとき、かつてない凶悪事件の闇が暴かれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoっぴ
71
「レベル7までいったら…」なんて意味深なワードで始まるミステリアスな雰囲気に、全部が伏線のように見えて丁寧に読んでいたはずが、中盤から話が急に走り出してからはあれよあれよという間に一気に読了。登場人物の人間関係が複雑で敵味方がころころ変わり、しかも異なる二つの追跡劇は謎だらけ。ぼーっとしていたら置いていかれそうになるので頭も相当使いましたが、どんどん先へ読ませるストーリー展開はすごい。宮部さんの初期作品だそうですが、多少粗っぽさもありながら、それ以上に読ませる勢いがすごい話だと思いました。2015/04/15
くまんちゅ
40
記憶を失った男女と失踪した女子高生の二つのお話が並行して描かれる構成。どちらのお話も謎が謎を呼ぶ展開で、一向に先が読めませんでした。徐々に謎が明らかになって、ついに真相にたどりついたかと思えば、終盤はどんでん返しに次ぐどんでん返し。一時は誰が味方で誰が敵なのか分からなくなってしまうほどでした。エピローグで一つ疑問に思っていたことが解決されたので、すっきり読み終えることができました。2015/12/10
星群
40
長くて緊迫感のある四日かんでした。初めは、離れたところにあった点と点が時間を追う毎に近づいていく様から、目が離せなかった。探偵の蓮見さんを、こんな所で見かけるなんて思いもしなかったけど、懐かしくなって、顔が思わず綻んだ。もっと活躍が見れるのかな、って思ったんだけれど。それにしても、三枝さんには、度肝を抜かれましたよっ!祐司じゃないけど、あの時は、ホントにショックだったんだからっ!2013/12/18
ichi
34
【図書館本】中盤までは、謎だらけ、伏線張り巡らせ状態で、どう回収されるのか?と読み進めましたが、一転二点…何度もひっくり返り、面白い展開で読了でした。宮部さんの作品は、毎回長編なのですが、毎回、一気読みです。丸一日かかりました。2014/08/24
rara
19
登場人物の誰にも感情移入出来なかった。考えが皆 突飛すぎるし感情表現が薄くて、ひとつひとつに、思わず突っ込みたくなる。2014/03/18