内容説明
古代ギリシア最大の歴史家ヘロドトスが、自らの見聞をもとにまとめあげた厖大な量の『歴史』を、現代人に理解しやすく整理、再構成した画期的労作。
目次
第1部 総説―ヘロドトスの諸相(クロイソス物語;ペルシア大王;隷属か自由か;年代学;旅行と地理学)
第2部 異民族の世界(アジア;エジプト;リビア;スキュティア;トラキア;マケドニア)
第3部 ギリシア世界(ギリシア民族の成立と分布;アテナイ史;ギリシア連合軍の抗戦;スパルタ史)
第4部 ヘロドトスの生涯と環境(伝記史料について;故郷ハルカルナッソス;サモス島への亡命;亡命そして旅行;アテナイ滞在)
第5部 死後の生命(古代ギリシアにおける批評;ローマにおけるヘロドトス―キケロの場合;ローマ帝政期の文人たち;ビザンツから西欧へ;16世紀の読者たち;17世紀と18世紀;19世紀以来の学説史;日本への伝来)