出版社内容情報
小学校周辺で発生した謎の連続放火。犯人を追う少年たちの前で真実は二転三転し、やがて言葉を失う真相が……感涙必至のミステリー!
内容説明
異変は、皆既日食から始まった―町で発生した連続放火事件。犯人は誰なのか?「真相」を追う少年がたどり着いたのは、想像を絶する切ない「真実」だった…。異色の芸人が物語の才を開花させた快作!ラスト30頁、急転直下の展開に感涙必至。ハートウォーミング・ミステリーの極致!
著者等紹介
板倉俊之[イタクラトシユキ]
1978年、埼玉県富士見市出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。98年、堤下敦とお笑いコンビ「インパルス」を結成し、以後すべてのコントの作・演出を手掛けている。2009年に初の小説『トリガー』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
215
書店に沢山並んでいるのを見て、図書館に予約してようやく読めました。作家『インパルス』板倉俊之、初読です。児童書的なミステリですが、素人とは思えない文章力、又吉 直樹ほど才能は感じませんが、書き慣れていて充分読ませます。2018/06/18
nobby
144
インパルス板倉さんが、こんなにもストレートで純な小説を書くとは驚いた!消防士として殉職した父を持つ小学五年生の弦太、そこに受け継がれた正義の血は心強い。その周囲で起こる連続放火事件の真相はいかに!?とにかく熱い友情や淡い恋心をこそばゆく味わいながら、分かりやすく直面あるいは影に潜む悪者へと憤りをぶつける。ただ、案外と静かに落ち着きながら導かれる展開に、まさか!?そんな…悲し過ぎる安易な結末ありえないと葛藤するばかり。ようやく明かされる真実に、まず与えたいのは抱擁。読了して皆既日食から始まる設定の妙に拍手!2022/03/19
ma-bo
90
インパルス板倉さんの作品。過去に読んだ蟻地獄と180度雰囲気の違う、少年青春ミステリー。面白かった。冒頭の日食の観察と、事件の絡ませ方が◎。『自分のための嘘はついてはいけない、男が使っていいのは誰かを守るための優しい嘘だけだ。』 2020/12/29
うどん
86
板倉さん!素晴らしい!とても読みやすく面白い作品でした。弦太くん、なんていい子なんだ!2018/04/15
chiru
84
インパルス板倉さんの3作目。 危険を顧みず子供を助けようとして殉職した消防士の父ゆずりで正義感が強い弦太は、近所で起きた放火事件を調べることに。 子供の世界の事件は、誰も気付いてくれないし、助けを求める子供の声なき声は、大人に届かない。 それを『日蝕』に例えた真相と希望を感じるラストが秀逸です。 次は板倉さんの『ガンダム ブレイジングシャドウ』小説バージョン。 ★42018/08/04