出版社内容情報
「春と修羅」「永訣の朝」「銀河鉄道の夜」──名作の奥底に潜む実人生の慟哭。比類なき調査と謎解きで賢治像を一変させる圧巻の書。「春と修羅」「永訣の朝」「銀河鉄道の夜」――数々の名作の奥底に潜む実人生の慟哭。死の床にある最愛の妹。その胸中を知った時、詩人は修羅と化した。妹の人生を大きく狂わせた恋愛事件と、それに気を留めず同性に恋焦がれていた自分。己を「けだもの」と称した詩人の叫びが「永訣の朝」となり、遺作「銀河鉄道の夜」に絶望と希望の全てが注ぎ込まれた。比類なき調査と謎解きの連続で、従来の賢治像を一変させる圧巻の書。
今野 勉[コンノ ツトム]
内容説明
たった4行、だが「猥」「凶」「呪」などただならぬ言葉をちりばめた文語詩との出会い。それが始まりだった。謎の詩に導かれるように、著者は賢治の人生をたどっていく。身が千切れるほどの悲しみ、苦悩を、彼は作品に変えていったのだ。妹を死の淵にまで追い込んだ事件とは何か。なぜ、賢治は自身を修羅と呼んだのか。「永訣の朝」はいかにしてつくられたのか。「銀河鉄道の夜」で描かれた「ジョバンニの切符」とは一体何なのか―。謎解きの連続で賢治像を一変させる圧巻の書。
著者等紹介
今野勉[コンノツトム]
プロデューサー・演出家・脚本家・テレビマンユニオン最高顧問。1936年秋田県生まれ。59年東北大学文学部卒業、ラジオ東京(現TBS)入社。70年TBS退社、日本初の独立系テレビ番組制作会社「テレビマンユニオン」創設に参加。テレビ草創期から数多くのドラマやドキュメンタリーの制作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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