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介護殺人―追いつめられた家族の告白

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103505112
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ彼らは最愛の肉親に手をかけたのか?その時、彼らの何が壊れたのか──当事者取材が明らかにする、在宅介護の壮絶な現実と限界。なぜ彼らは最愛の肉親に手をかけたのか? その時、彼らの何がれたのか? 夫婦・親子だから当然と始めた家庭での介護がやがて困難を極め、長期化する――そして今、全国で後を絶たない介護苦による殺人事件。家族の絆が悲劇に変わる「魔の瞬間」は避けられなかったのか? 「加害者」となってしまった家族本人の生の声を聞き、間近にいた関係者への取材も重ねて明らかになった、在宅介護の壮絶な現実と限界。

毎日新聞大阪社会部取材班[マイニチシンブンオオサカシャカイブシュザイハン]

内容説明

なぜ、彼らは最愛の人に手をかけたのか?―家族の絆が悲劇に変わる「魔の瞬間」は避けられなかったのか。当事者取材で明らかになる、在宅介護の壮絶な現実と限界。

目次

第1章 告白
第2章 先が見えない不安
第3章 残った者の日々
第4章 事件は防げたのか
第5章 苦悩と絆
第6章 介護家族の現実―支援の限界と急がれる見直し

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

68
介護保険についてもわかりやすく、介護の現状も正確に伝わり、丁寧な取材と、なにより取材の目的が明確で、とても良い本だと思います。しかし読後は重苦しいものがあります。そしてしばらくたち、怒りに変わってきました。年金額に対する%でなく一律に生活を圧迫するような介護保険料金。それを払ってもなお自己負担を強いられ、必要な時に入所を申請しても何年も待つという現実。なぜそれでもなお、私たちは介護保険料を納めているのでしょうか?根底から疑問になってきました。2016/12/04

おかむら

46
毎日新聞のシリーズ企画を書籍化。親子や夫婦の絆が強く愛情深くて責任感が強い人ほど手を染めてしまうという遣る瀬無さ。あと介護も結局はお金だなと身もふたもないことも感じました。認知症の症状のなかでも、暴言や暴力、奇声や汚物って、私耐えられるかとても不安。そして耐えてもらえるかの方もものすごく不安。私の世代は上の世代のボリュームゾーンが介護サービスを使い続けそうなのでもう余ってなさそうなのがマジ怖い。2016/12/17

瑪瑙(サードニックス)

37
少し前の本ですが、介護をめぐる現状に大きな変化はないと思う。一生懸命介護すればするほど追い詰められていき、殺人に至ってしまうところが、読んでいてとても辛くて仕方がなかった。他人事ではない。いつ自分の身に降りかかってくるか分からない。介護される側になるか、介護する側になるかは分からない。現状では頼れるところはあまりに少ない。結局行政は法律が無いことを言い訳になんの手もうってはくれない。自分で考えて備えるしかないのか?あまりにも酷い。2023/12/19

ねこまんま

37
期待外れ。「介護を長期間していれば要領もつかんでいるはずで、追いつめられることはもうないという印象があった」という取材をしてる記者のセリフにびっくり。よって、介護って大変そうだなあ、位の認識の人が読むにはいいと思う。介護者の兄弟や子供など、周辺の人たちがどういう認識と立ち位置にいたのか、その辺の取材が全くなくて残念。2017/01/26

ちえ

35
内容を思い返しても書かれた頃より状況が良くなっているとは思えない。大分前、研修で介護者が20代(ヤングケアラー)という事例が実際に取り上げられていた事を思い出す。誰かと繋がっていればまだ良いけれど、孤立する家族もまた多いだろう。介護のサービス利用はお金がかかるから控える、控えざる場合もあることを仕事しているとわかるから。2017/04/27

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