内容説明
中国の奥地では何が起るかわからない。珍しい燦〓煌玉の鉱脈が発見されたと聞いて、雲南の少数民族の村を訪れた私が出会ったのは、鳥のように空を舞う人びと。誰でも訓練すれば飛べると言われたが…。表題作など、夢のようにリアルで夢のようにファンタスティックな8つのものがたり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷかきょん
2
久々の椎名作品。 独特の世界感がありますが、個人的には好きです。 先見の明を感じました2018/11/03
にやり2世
2
そうか、つじつまが合わなくていいのか。先にあとがきを読んでおけばよかった。超常小説の読み方を教わって頭の中が整理されそう。2016/11/10
Fukigobou
2
90年代前半の短編作品集。以前筒井康隆氏のSFを乱読していた私にとってはシーナさんがこの頃に似たような不条理、ドタバタの作品を執筆していたなんて全く知らなかった。「たどん」のタクシー運転手とお客の不条理ドラマは最高にオモシロイ。「月下の騎馬清掃団」のシュールなドタバタ、「蚊無し川」のそろりそろりとやってくる不気味さもいい。古いSF作品を何冊か読んで遅ればせながらシーナさんの新たな魅力を発見。2014/02/26
xxnikomartxx
2
読み始めてすぐの期待を裏切る短編群、発想は好きだが新人作家の短編を読んでいるようで、なんだかなーと一人ごちた。短編中、中国の鳥人や蚊無し川などはまとも、というかしっかり書こうとしている作品で、鯨女などは飽きてやめた風。飽きてやめた風というのは、唐突に説明的になり終わるからそう感じるという話で実際はもちろんそうではないだろう。 作品に流れる摩訶不思議な雰囲気は昔の世にも奇妙な物語を思い出させる。神話的な何か大きなものに対する愚鈍な人間が書かれているからだろうか。人間はパキパキです。 個人的に気になったのは椎2010/01/24
1977年から
1
1993年