出版社内容情報
戦中の満州や戦後の中国を生き抜いた日本人が強いられた決断とは。彼らにとっての故郷とは。世代を超えて継承されるべき記憶の記録。
戦中の満州や戦後の中国を生き抜いた日本人が強いられた究極の決断とは? 帰国を果たした中国残留孤児の日本での苦境。家族を殺された国で日本帰国か中国残留かを迫られた女性の選択。元従軍看護婦にとっての「海の向こう」。逃避行のため子を殺すよう迫られた母が抱いた決意。三度「九死に一生を得た」兵士の運命の分かれ道。戦争孤児だった父の中国への熱い想い――。六つの「落葉帰根」の物語。
内容説明
満州や戦後の中国を生き抜いた日本人が強いられた究極の決断とは?戦争に翻弄された人々にとって、「故郷」とは?『あの戦争から遠く離れて』の著者が丹念に掬い取った、世代を超えて継承されるべき歴史と記憶の記録。
目次
プロローグ 彷徨える祖国
第1章 夫の祖国、妻の祖国
第2章 家族を殺された国で
第3章 海の向こうの祖国
第4章 母としての選択
第5章 運命の選択
第6章 選択の果てに―父の選択
エピローグ 百歳からの手紙
著者等紹介
城戸久枝[キドヒサエ]
1976年、愛媛県生まれ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の1997年から二年間、中国吉林省長春市の吉林大学に国費留学。貿易会社、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。『あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅』(情報センター出版局。のちに文春文庫)を2007年に上梓し、翌2008年、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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