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徘徊タクシー

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  • サイズ B6判/ページ数 138p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103359517
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この世にボケ老人なんて存在しない。彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。『独立国家のつくりかた』の著者初の本格小説!

人間はつい目の前の現実を世界のすべてだと思ってしまう。でも、実はそうじゃない! 祖父危篤の知らせに故郷の熊本に戻った僕は、認知症の曾祖母と再会。彼女に導かれるように出かけたドライブで、徘徊老人を乗せて時空を旅するタクシー会社を思いつく。この世にボケ老人なんていない。彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。『独立国家のつくりかた』の著者による新しい知覚と希望に満ちた痛快小説!

内容説明

認知症の親を介護されている方に朗報!二十一世紀に誕生した新しいサービスその名も「徘徊タクシー」!記憶に一番残っているあの場所へ―『独立国家のつくりかた』の著者による新しい知覚と希望に満ちた痛快小説。

著者等紹介

坂口恭平[サカグチキョウヘイ]
1978年熊本県生まれ。2001年早稲田大学理工学部建築学科卒業。卒論をもとに日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』を2004年に刊行。東日本大震災後の2011年5月に独立国家を樹立し、新政府総理大臣に就任。2013年に『幻年時代』を刊行し、第35回熊日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

69
現実に認知症の親を持つ者としては、1,000円で面倒を見てくれるのは嬉しいけれど、やっぱり心配で居ても立っても居られないでしょう。発想は素晴らしいのですが、現実的でないというか、認可されないと直ぐに諦めたりと計画性がなさすぎます。葬儀からの母親のイラつきに苦い思いを抱いてましたが、読み進むうちにイラつく母親の気持ちに共感を覚えるようになってきました。無鉄砲と思える事に挑戦できるのも若さなのかな。思っていたのと違う内容でしたが、楽しく読めました。2016/03/26

なゆ

52
認知症の曽祖母トキヲの徘徊に付き合ったときに閃いた〝徘徊タクシー〟。徘徊を嫌悪するのではなく、むしろ積極的かつ安全に目的地に乗せていこうという発想はいいのだけど、何だか不完全燃焼?もっといろんなお年寄りの人生に寄り添う感じになるのかと思ってたので…。途中、妄想の様な部分がすんなり読みこなせなかったりで、ページ数のわりに時間かかった。祖父の死から葬儀までの、いろんな親戚が入り混じってのざわついて混沌とした空間の感じが面白かった。2014/09/10

J D

47
 坂口恭平さんの根底にある確固とした力を見せつけられた読後感でした。熊本というか熊本市内の地理がわかるともっと迫って来るのかな。徘徊タクシーを立ち上げようと考え行動するところはスゲーと思った。ただ、認知症の徘徊全てにその人の人生が透けて見えるかどうかは疑義のあるところ。坂口恭平さんには、凡人には見えないものが見えてしまうんだろうなと時々思う。2022/07/24

Yuna Ioki☆

44
723-332-31 坂口恭平作品初読み。なんとも現実感にかけるストーリー。多分この作者は介護の現実なんてしらないんだろうなあ。2014/10/20

ようこ

41
どうも、テンポが合わない。一体何が始まろうとしているのか理解不明。主人公は作家と同じ名前で自伝的なものなのか起伏が無さすぎて読むのが苦痛になってくる。3分の2を過ぎた辺りから流れにエンジンがかかるが時すでに遅し。題材は面白いのでもう一捻り欲しかったが、この人は作家でないような気がしてならない。2015/10/09

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