史記のつまみぐい

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  • サイズ B6判/ページ数 153p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784103335092
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C0095

内容説明

李斯、孟嘗君、楽毅、韓信、刺客(荊軻)…。史記列伝を読み解きつつ、人間の在りようを身近な人物や会社勤め時代の人間関係にも重ね合わせて、思わず微苦笑を誘う。鉄道紀行文学を切り拓いた著者が、生涯にわたり愛読し、失意のときは励ましてくれ、得意のときは戒めてくれたという史記に、人の世を生きる思いを託す。著者没後一年、遺稿エッセイ。

目次

商君(商鞅)列伝―これ皆、化を乱るの民なり
李斯列伝・秦始皇本紀(人の賢不肖は鼠のごとく…/物極まれば、すなわち衰う;乱世に遭う。死ぬこと能わず;鹿を献じて曰く、馬なり)
孟嘗君列伝―物には必至あり、事には固然あり
魏公子(信陵君)列伝―物有不可忘或有不可不忘
平原君・虞卿列伝―賢士は袋のなかの錐のごとし
楽毅列伝―君子は交りを絶ちても悪声を出さず
刺客列伝(荊軻)(傍らに人なきがごとし;事のならざるゆえんは、生きながらこれを劫し…)
淮陰侯(韓信)列伝―狡兎死して良狗烹らる/秦その鹿を失い、天下共に之を逐う
汲・鄭列伝(汲黯)(大指を責めるのみ、苛小ならず;群臣を用うるは薪を積むがごとし)

著者等紹介

宮脇俊三[ミヤワキシュンゾウ]
1926年、埼玉県川越市に生まれる。東京大学西洋史学科卒業後、中央公論社に入社。「日本の歴史」「世界の歴史」シリーズ、中公新書の創刊等を手掛ける。出版部長、中央公論編集長等を経て、78年退社。同年刊行の国鉄全線完乗記『時刻表2万キロ』で日本ノンフィクション賞を受賞する。『最長片道切符の旅』『時刻表昭和史』『中国火車旅行』等で文芸の一ジャンルとしての鉄道紀行文学を確立した。ほかに『古代史紀行』等の歴史紀行、泉鏡花文学賞を受けた小説集『殺意の風景』がある。99年、菊池寛賞を受賞。2003年2月26日、病没
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感想・レビュー

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よし

3
気になる言葉から。きびきびとした漢文。処世訓として。「物有不可忘或有不可不忘」(忘れてはならぬ事と、忘れなければならないこととがある。)「将在外、主令有所不受」()将が外にあるときは、主君の命令にしたがわなくてもよい。)」史記を読みたくなった。2019/04/24

siomin

1
4年前に読んでいたことを忘れて,再読。馬齢を重ねて無駄に経験を積んできたこともあるので,組織の中で生きる難しさも実感し,紹介される逸話も心に染み入ります。2021/10/21

つっきー

1
中国史は全く興味がなかったし知らないことばかりでしたが、マンガ「キングダム」で興味を持ちました。キングダムで重要なキャラでもある蒙恬の最後が気の毒だなと。 全体的なことはまだ理解できていないが、タイトルの通りつまみぐいでちょっと知ることができたかなと思います。2015/11/01

llll'

0
.2017/08/31

hsemsk

0
「宮脇俊三 電子全集19」にて読了2017/07/28

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