ライアー

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103333524
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

売春婦と死んだ夫。人殺しの過去をもつ妻。愛する者を守るため、誰もが哀しい嘘をつく――展開は予測不能。大沢アクション最高傑作!

愛する者のため、誰もが命懸けで嘘をつく――至高のアクション・ハードボイルド! 優しい夫と可愛い息子。幸せな生活を送る妻の本当の顔は、対象人物の「処理」を専門とする工作員。彼女にとって、家庭とは偽りだった。夫が謎の死を遂げるまでは……感情を持たない故に無敵だった彼女が、愛を知るための戦いの幕を開ける。壮絶な騙し合いと殺し合い、その果てに待つ慟哭の真実――大沢アクションの最高傑作。

内容説明

殺人の代償。それは、誰も愛さないことだった。優しい夫と可愛い息子。幸せな生活を送る妻の本当の顔は、対象人物の「処理」を専門とする政府組織の工作員。彼女にとって、家庭とは偽りだった。夫が謎の死を遂げるまでは…殺人機械だった彼女の、愛を知るための戦いが幕を開ける。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、愛知県名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門を受賞。94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞。2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』、07年『狼花 新宿鮫9』、12年『絆回廊 新宿鮫10』で日本冒険小説協会大賞を受賞。04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬二郎賞、10年に日本ミステリー文学大賞、14年に『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユザキ部長

90
嘘。嘘はつき通せば、嘘でなくなる。真実など、知らなければ、真実の価値がない。私は素質のある人間だ。感情に流された事はない。しかし感情が肉体を苦しめる事を認知している。嫌だ。生きたい。生きたいと願う希望は真実を知る事が出来たから。その真実を証明してみせる。きっと。2019/06/07

タックン

86
久々に大沢さんの得意の分野のヒロインが主役のハードボイルド・エンターメント作品。始めはヒロインの境遇は女性ならではの心理描写がたくみでやっぱ大沢さんさすがと思ったけど、中盤以降はどうも・・・・・。やや期待外れでした。ヒロイン・テーマがよかっただけに残念な1冊。最近の作品はキレがないなあ(・_・;)2014/07/18

えむ

64
大沢在昌初読。神村奈々は、処理作業を行う組織に属している。夫と子供がいるが、本当の仕事の内容は知らせてない。だから、「ライアー」なのかと思ったのだが・・・。現実的には存在しないかもしれない組織ですが、小説の世界では面白い設定です。違法なことをしているのですが、ハードボイルド小説なのだから読み手もそれを期待して読んでいる訳で・・・。500ページもありますがあっという間に読めたということは、楽しませてもらえたということですよね。2014-1002014/10/26

たらこ

54
女性ハードボイルド、カッコイイ~!と読み始めました。面白かったんですがちょっと長くてくど過ぎたかな?の印象・・・こんな組織が実際あったら怖いです。冷酷な殺し屋の神村ですが終始見せる母の顔が印象的でした。2014/07/25

dorebook

51
すみません、辛口です。初読み作家さん。本物のハードボイルドってこれなのかなぁと思う程、展開が面白い。しかし・・会話表現がどうしても好きになれない。例えば奈々の言葉なのか相手の言葉なのか、どうしても切り替えが読み辛く戸惑いを多々感じる。彼女の「工作員」としての思考描写に納得する傍ら、文切り言葉に彼女らしさを感じず引っかかりを覚える。珍しく男性作家である事を主張した作品なのかな。この作家さんの特徴なのか読み慣れない私が原因なのか。しかしそれでも読み進めたいと思わせる作家さんではありましたが。2016/04/19

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