血脈の火―流転の海〈第3部〉

血脈の火―流転の海〈第3部〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 443p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103325116
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

繊細で感性豊かな少年に育った一人息子が二十歳になるまで、自分はまだまだ汚濁のこの世界で戦い続けなければならぬ…昭和二十年代後半、再び大阪に居を構え、事業を展開する松坂熊吾。だが、豪胆に精力的に奔走する彼の行く手に、かすかな影が差し始める。―親子の絆、肉親の縁、熊吾を取り巻く人々との波瀾のドラマを綴って人間の生を照射する渾身の大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だんたろう

31
戦後の混乱期を過ぎて、高度成長期にさしかかろうとしている頃。熊吾の家族は安泰で、事業も軌道に乗っている。無計画というか無鉄砲さは、熊吾の血筋に流れているよう。これからの成長期に、どんな波乱が待ち受けているのか非常に楽しみ。2015/03/21

西

19
台風によって大きなモノを失ってしまうこと。しかし亡くなった人のことを思えば、生きているだけでありがたいと自分は思えるだろうか。戻らないものを嘆くのではなく、これからできることに思いをはせること、そういう人になりたいと思う。熊吾の粗っぽさのなかに見える優しさ、哲学が、巻を増すごとに見えてきて魅力的に感じる。伸仁の危うさにハラハラしながらも、この先も3人が平穏に過ごしてほしいと思った。2019/02/17

まさおか つる

15
体格や体質、性格や性質だけでなく、物の考え方や処し方も、先祖からの血の中に連綿と刻み込まれて、親から子へ、子から孫へと受け継がれていくのに違いない。そうでなければ、国民性によって、思考方法や価値観が、これほどまでに異なるはずがない。2020/04/27

ちょん

14
再読。南宇和から大阪へ出て来た熊吾一家。新しい商売を始めて奮闘する熊吾や可愛らしいノブの姿が心に残る2016/11/01

ちょん

7
ますます面白くなってきた。 歳をとってきた熊吾や小学生になった伸仁、商売に面白みを感じてきた房江。 私も心根の綺麗な人間でありたい。 内容(「BOOK」データベースより) 繊細で感性豊かな少年に育った一人息子が二十歳になるまで、自分はまだまだ汚濁のこの世界で戦い続けなければならぬ…昭和二十年代後半、再び大阪に居を構え、事業を展開する松坂熊吾。だが、豪胆に精力的に奔走する彼の行く手に、かすかな影が差し始める。―親子の絆、肉親の縁、熊吾を取り巻く人々との波瀾のドラマを綴って人間の生を照射する渾身の大作。2010/12/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/484954
  • ご注意事項