暗幕のゲルニカ

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103317524
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

一枚の絵が、戦争を止める。私は信じる、絵画の力を。現代のニューヨークと大戦前のパリが交錯する、手に汗握るアートサスペンス!

一枚の絵が、戦争を止める。私は信じる、絵画の力を。手に汗握るアートサスペンス! 反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの〈ゲルニカ〉。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、突然姿を消した―― 誰が〈ゲルニカ〉を隠したのか? ベストセラー『楽園のカンヴァス』から4年。現代のニューヨーク、スペインと大戦前のパリが交錯する、知的スリルにあふれた長編小説。

内容説明

反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの“ゲルニカ”。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、忽然と姿を消した…。大戦前夜のパリと現代のNY、スペインが交錯する、華麗でスリリングな美術小説。

著者等紹介

原田マハ[ハラダマハ]
1962(昭和37)年、東京都小平市生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。2005(平成17)年「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞、デビュー。2012年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は第25回山本周五郎賞、第5回R‐40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードを受賞するなど話題を呼び、ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

1334
面白かった。ゲルニカのコンディションが移動も困難なほど悪いというのは知らなかった。そこが物語のひとつの核になっているのだが、この物語の顛末を美談と捉えられるかは読み手次第だろう。ちょっとポピュリズムに迎合している感がしないでもないが、総じて上手く着地している。しかし、どちらかと言えば面白かったのはドラ・マール視点の章。ピカソの内面描写を作り込むのではなく"ピカソを愛した女"の目線で見る事で、テンションが産み出されている。『サロメ』でもそうであったが、芸術家周辺の"持たざる女"の描写が本当に上手だと思う。2017/02/19

starbro

1227
原田マハは新作中心に読んでいる作家です。【原田マハ×ピカソ×ゲルニカ】で面白くない訳がない!!!本作が原田マハ、マイベストとなりました。やっぱりシリアスなアート小説が著者の真骨頂です。今年のBEST20候補となりました。また本作で次回の直木賞受賞でいかがでしょうか?30年近く前にマドリッドのプラド美術館で鑑賞した「ゲルニカ」が目に浮かびます。現在はソフィア王妃芸術センターに展示されている「ゲルニカ」に再度出逢えたら良いなぁ!余談ですが、原田宗典が著者の実兄であることを初めて知りました。凄い兄妹ですネ。2016/04/21

サム・ミイラ

947
一本の絵筆で戦争という人間の最も愚かな行為と闘った男その名はパブロ・ピカソ。そしてあの忌まわしいテロで夫を亡くし正に使命として「ピカソの戦争」展を開催すべく奮闘するMoMAのキュレーター八神瑶子。ピカソと恋人ドラが生きた戦時下のパリと同時多発テロ後のニューヨークを交錯させながら物語は展開する。ゲルニカは今スペインに。だが企画展に絶対必要不可欠なその主役の貸出しには大きな障壁が横たわる。果たして開催に辿り着く事は出来るのか。ピカソが芸術に込めた勇気と平和への祈りは届くのか。楽園のカンヴァスを超える傑作。2016/11/23

鉄之助

915
1981年2月、プラド美術館は、もうすぐ帰ってくる「ゲルニカ」を待ちわびるスペイン人で沸いていた。展示予定のコーナーが準備され警備の人たちが早くもスタンバイしていたものだった。確かに「ゲルニカ」はスペイン人(狭い意味ではバスク人)だけのモノではない。人類共有の財産に違いない。本書は、史実とフィクションがうまく融合する力作だった。惜しむらくは、あっけない結末。途中までのハラハラドキドキが結構すごかったので、期待しすぎか……。2017/07/11

遥かなる想い

843
絵画を通して、偉大なる画家ピカソと スペイン内戦時の欧州を描く。 奇妙なことに 本書を読んでいると、なぜか コナン君の映画を見ているような気になる.. 「ゲルニカの惨劇」と第二次世界大戦の 欧州を舞台に設定した発想は素晴らしく、 絵画がもたらす 絢爛豪華な雰囲気がとても楽しいのだが.. やや強引な展開が少し気になる物語だった。2016/09/22

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