「本屋」は死なない

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「本屋」は死なない

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103313519
  • NDC分類 024.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

出版流通の現況に抗うように「意思ある本屋」であり続けようとする書店員・書店主たち。彼らの姿を追い、“本を手渡す職業”の未来を探る異色のルポ。

内容説明

東京の商店街でわずか五坪の本屋「ひぐらし文庫」をはじめた原田真弓。「電子書籍元年」を迎えて「紙の本」の優位性を述べる論客、ジュンク堂書店の福嶋聡。和歌山の「人口百人の村」でイハラ・ハートショップを営む井原万見子。岩手・さわや書店の元「カリスマ」伊藤清彦と、その“弟子”田口幹人、松本大介。“普通の本屋”を追求し実践する鳥取・定有堂書店の奈良敏行。名古屋の「大きな壁」、ちくさ正文館の古田一晴…。街から書店が次々と消え、本を売るという役割が小さくなりつつあるなかで、彼らのような「本屋」が「本屋」でありつづけるべき意味とは―?“あきらめの悪い”「本屋」たちを追う。

目次

序章 彼女を駆り立てたものは何か?
第1章 抗う女―原田真弓がはじめた「ひぐらし文庫」
第2章 論じる男―ジュンク堂書店・福嶋聡と「電子書籍元年」
第3章 読む女―イハラ・ハートショップ、井原万見子を支えるもの
第4章 外れた男―元さわや書店・伊藤清彦の隠遁
第5章 星となる男―元書店員・伊藤清彦の「これから」
第6章 与える男―定有堂書店・奈良敏行と『贈与論』
第7章 さまよう男―“顔の見えない書店”をめぐる
第8章 問題の男―ちくさ正文館・古田一晴の高み
終章 彼女が手渡そうとしているものは何か?

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

川越読書旅団

54
書店が劇的に消滅してゆく昨今、独自の方法でそんな現象に抗う元カリスマ書店員達の今をルポする内容。本屋、やっぱり死んでしまうの、、、だろうな、、、。2016/09/29

佐久間なす

41
それぞれの場所で頑張る書店員と本屋の物語です。 読みながら私は本屋に思い入れがないことに気づき、自分の欲しい本がちゃんと売っていればどんな本屋でもいいという考え方だったことがわかりました。 私は本屋ではなく本そのものが好きなんだなと改めて思いました。2012/08/21

James Hayashi

33
ジャーナリスト、11年著。本離れや電子書籍の出現で危ぶまれる日本の本屋。その中で生き残りをかける異色の本屋をルポしたもの。「本屋は死なない」というより、淘汰されない「死なない本屋」の方が正しいタイトルでは?いや「模索する本屋」だ。回答がないわけでない。それは街により異なり、置く本が異なり、本以外のサービスを売る必要があるのかもしれない。頭脳と知恵を使い生き残って欲しい。2020/03/09

たまご

19
出版業界のライターである石橋氏が本の商人達にフォーカスしたルポ。業界の著名人が多数取りあげられている中で気になったのは、リブロ出身者が雑司が谷に立ち上げた「ひぐらし文庫」。石橋氏の取材時には2時間待っても来客ゼロという記載があったがどうやら現在も営業を続けておられる様子。電子書籍やAmazon等、インターネットの登場により本の「入手手段」は明らかに変わってきているが、私は場当たり的な出会いが生まれる「本屋」という空間が好きなのでこれからも残り続けて欲しいと切実に願っています。積読が多いのは本屋のせいだ!2024/03/23

ののまる

14
アジア圏で翻訳されて、小さな本屋を起業する若者のバイブルになっているということで、読んでみた。こんなに「本屋の意義」を考え抜こうとする人たちがいるのだから、街の本屋は生き残る、、、生き残ってほしい。2019/10/28

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