神道と日本人―魂とこころの源を探して

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103310419
  • NDC分類 170.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

脈々と伝わる神事、清々しい鎮守の森。そこに秘められた精神性とは何か――。二百人以上の神職を取材、「日本人の根源」に触れる神道ノンフィクション!

内容説明

鎮守の森に「何かが宿る」と感じ、魂が帰る場所があると考える日本人。その精神性の根底にあるものとは何か―。原発事故や秋葉原事件の地元の古社をはじめ、ブームに沸く伊勢、熊野、出雲、さらに宮中祭祀の最奥まで二百人以上の神職を取材、この国の「本来の姿」を問うノンフィクション。

目次

第1章 日々の営みのなかに根ざす誠心―感謝の思い、祈る心
第2章 自然を敬い、自然と共にあれ―「鎮守の森」に息づく日本の命脈
第3章 聖なるものへ近づくために―「禊ぎ」にこめられた清明正直
第4章 災厄から蘇る転換点―禍事を逆転に導く「祓へ」の効用
第5章 凛として、いまを生き切る―武士道精神と魂の帰る場所
第6章 海を越え、つながり合う―神道のもてなしの心と寛容性
第7章 守りつつ、切り拓く―神職たちの新たなる試みと挑戦
第8章 時空を超えて宿る神々―出雲、高千穂が紐解く神の座す場所
第9章 古くて新しい日本のかたち―熊野と伊勢に秘められた蘇りの力
第10章 崇高なる祈りの先にあるもの―宮中祭祀が映し出す永遠の祭

著者等紹介

山村明義[ヤマムラアキヨシ]
作家・ジャーナリスト。昭和35年熊本県生まれ。早稲田大学卒業後、雑誌記者を経て政治ジャーナリストとして日本の危機を取材する一方、全国の神職へのインタビューを重ねてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

城 マリカ

7
2千年の歴史をもつ神道は日本人の民族性のルーツだ。一神教的な西欧の宗教とは違って神道では『八百万の神々』があらゆる所に宿るとされ、それゆえ日本人には調和と寛容の精神が備わっている。本書は2百名以上の神職者に取材をし、日本人の魂の根源をまとめたノンフィクション。東日本大震災で世界から絶賛された日本人の慎ましさや規律正しさ、清いその精神性は『祈りと感謝』を軸とする神道から来ているのだと納得した。神道とは宗教という枠を超えた美意識の高い価値観のことだ。移ろいゆく四季を愛でる日本人の感性を誇りに思いたい。2013/12/08

ryo

5
私が普段あまり接点がなく話す機会のない神職の人たちの声を読むことができて非常に興味深かった。宮中祭祀が描かれている章も。神道が意識しないほどに根付いてる部分もあるけど、意識してない分次の世代に伝わらないのかもしれない。失われつつある神道的な精神性、日本人自身が再認識して、残していかなくちゃ。「祈りの前には必ず感謝の心を捧げる」。2014/09/24

いぬたち

4
数多くの神職の取材を様々なテーマに分類してまとめた一冊。ルポが多いとまとまりを欠くかと思われたが意外と読みやすいのが良かった。かつてGHQは日本から軍国主義ならびに国家神道を廃止し政教分離を実施した結果、日本人でさえも神道は悪だとみなされ糾弾されていたが本来の神道はエコであり公共の利益を図ろうとしたりかえって現在社会に適合すると著者は捉える。その著者の記述を自然と飲み込める俺はやっぱ日本人なのかな〜って思っちゃう。2021/01/29

きな

4
それまで伝えられてきた伝統・文化や日本人として誇れるものを自ら捨ててきた、それが近代の日本だと思います。そんな時代に生まれた私からすると、日本の先人を知れば知るほど、自分は日本人ではあるけれど日本人ではないという感覚がありました。でも、この本を読んで少なからず私にも過去の日本人と繋がれるところもあるのだと誇りをもてるところもあるのだと前向きな気持ちになれました。2013/08/30

林 一歩

4
Fieldworkの参考書2012/07/29

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