内容説明
日本が誇りと自信を取り戻すために―。胸に響く対話篇。
目次
「日本人らしさ」をつくる日本語教育(齋藤孝)
論理を盲信しないイギリスに学べること(中西輝政)
真実を述べる勇気を持つ日本人に(曽野綾子)
人間の弱さを感じること―傷つくことで得る豊かさ(山田太一)
アンテナが壊れシグナルが読み取れない日本(佐藤優)
昔の流行歌には「歌謡の品格」があった(五木寛之)
人生すべてイッツ・ソー・イージー(ビートたけし)
心があるから態度に出る―誇りが育む祖国愛(佐藤愛子)
「たかが経済」といえる文化立国を(阿川弘之)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
7
国家は将来ある子供たちの芽を摘もうとしている。英語早期教育、薄い国語教科書、愚かな平等教育、歪んだ個性の尊重──。真に身につけるべきは、読書による国語力、基礎の反復訓練による我慢力、儚いものの美を感得する感受性、歌う心、卑怯を憎む心。そして、大人たちは、カネと論理を妄信するアメリカ化を避けねばならない。碩学賢者九名が我らが藤原先生と縦横無尽に語り合う。2015/07/12
パフちゃん@かのん変更
2
C 対談集 2010/07/07
tamu
2
国語の重要性を感じた。子ども達には、読書の楽しさを教えてあげたい。また、日本の古典を読みたくなった。2011/11/17
自転車通勤
2
数学者でありながら新田次郎の子供、藤原正彦の対談集。国語の大切さ、文語体、論語、数学、日本人と英国人の共通点、時間が有ればもう一度勉強しなおしたいものだ。「きけわだつみの声」も読んでみたい。2011/11/03
こまき
1
藤原さんの考えは一貫していて読んでいて面白い。何度も同じはなしが繰り返されるのは本の構成上ご愛嬌。ここまで繰り返されると「きけわだつみのこえ」を読みたくなる。 イギリス人の「きみはアメリカ人?」というのは褒め言葉ではない。同じ民族ではあるがアメリカとよりむしろ日本と通じ合う可能性のあるイギリス。第二次日英同盟という構想はとてもおもしろい。紳士道と武士道は似通っている。女性の扱い以外は(笑)というユーモアこそが、紳士道に求められるもの?武士道は女性の扱いが時代錯誤である。現代日本に合うのはむしろ紳士道では。2013/07/02