夏の入り口、模様の出口

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103256212
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人間とは、なんて摩訶不思議な存在なのでありませうか。未体験ソーンへあなたを誘う、神秘的・哲学的・反日常的エッセイ集へようこそ。脳みその洗濯だ!

内容説明

恋人の浮気を直感ピッコン!で突き止めた日、血まみれタクシー運転手がくれた物とは?襟足から下の方まで「毛」へのこだわり、午前二時の恐怖体験、なぜ冷蔵庫にハムスターの死骸を入れるのは嫌かという哲学的考察など、人気作家の魔訶不思議な頭の中と、世界の魔訶不思議な人間たちの姿が垣間見られる傑作。未体験ゾーンへあなたを誘う、神秘的・哲学的・反日常的エッセイ集。週刊新潮連載「オモロマンティック・ボム!」単行本化。

目次

1(ピッコン!;みんなに名前はあるけれど ほか)
2(夏の入り口、模様の出口;ゆるりもぴーんも、おこのみで ほか)
3(10年たっても反省できない;「ありがたさ」の有り難さ ほか)
4(太陽がすごすぎ&美しくって;思い出はどこを流れる ほか)
5(絨毯の世界;2月、飛躍するチョコレート ほか)

著者等紹介

川上未映子[カワカミミエコ]
1976年、大阪府生まれ。20006年、随筆集『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎)を刊行。2007年、初めての中篇小説「わたくし率 イン 歯―、または世界」が第137回芥川賞候補となる。同年、第1回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2008年2月、「乳と卵」(文藝春秋)が第138回芥川賞を受賞。3月、第1回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で第14回中原中也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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hiro

80
川上未映子さんの直木賞ではなく、芥川賞受賞作の「乳と卵」を読んだ後、続けて読了。週刊新潮に連載している「オモロマンティック・ボム」を単行本化したエッセイ。同じ週刊新潮に連載中の斎藤由香さんの「窓際OL」より、爆笑は少ない感じだが、なかなか句点が出てこない独特の文体のエッセイがあり、作家らしい言葉に対する思いがあり、大阪人らしく関西弁がでてきたり、楽しいエッセイでした。特に、しをんさんのエッセイにも出てくる、電車の中で自分の作品を読んでいる乗客に対しては、作家は同じような反応するのだと感心しました。(笑)2011/11/13

nyanco

36
週刊新潮に『オモロマンティック・ボム!』というタイトルで毎週連載されていたもの。この『オモロ』のくくりがあったせいか、面白いことを書かなくては…という川上さんのサービス精神がかえって損をさせているかも。言葉への感性は相変わらずとても鋭い。装丁も可愛くタイトルも面白いのだが、『世界クッキー』の方が新鮮味があったかな…。『乳と卵』でデビューされた時にはぶっとんだ感があったのですが、根っこはとても真面目な方が多いのだな~とエッセイを読んでいると感じます。続→2010/07/19

風眠

34
もともと『オモロマンティック・ボム』というタイトルで連載していて、書籍化のときに『夏の入り口、模様の出口』と改題したようだ。文庫化ではオモロマに戻ったようだけど、私はやっぱりこの『夏の入り口、模様の出口』というタイトルが好きだな。なんていうか、叙情的で美しい雰囲気を醸し出してるし。それで中身はと言うと、給湯室とかカフェとかで交わされる「どこどこの何々がいいらしいわよ」的な「女子の会話」のようで、「叙情的」と言うにはちょっと違うような感じで。だけどこの「少し面白くて、少しロマンチック」な文章と雰囲気が好き。2013/05/08

野のこ

31
タイトルと装丁に惹かれて借りました。川上さんの斬新な視点がいくつもあってハッとさせられました。ハチ公の外国版 先生役のリチャードギアの「ハチィ」の発音と、姜尚中さんの声に含まれる成分が気になりました。2017/08/14

あつひめ

31
すごく幅の広い話題で楽しめました。不機嫌なのか???と思うような部分や、甥っ子が可愛くて可愛くて・・・と目じりを下げているところが目に浮かぶよう。日常生活で何かビビビっときたものは突き詰めたくなってしまうのかなぁ。なんか・・・知らない世界を覗いたような作品でした。2010/11/03

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