プライド

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103233213
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

報じられない社会の病理、それに対峙する現場の人々――。事案仕分け人と異色官僚の対決を描く「一俵の重み」ほか、現代人の迷いと矜持鮮やかに描く全6篇。

内容説明

異端の官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。期限切れ食材を使った確信犯の真意に迫る表題作。英国ミステリを思わせる苦い人間ドラマと意外な結末の「暴言大臣」…。現実の社会事象に着想を得て、人物の深層心理までも描き込んだ「社会派心理小説」と呼ぶべき極上のフィクション全六編。働くために、そしてこんな時代を生き抜くために、絶対に譲れないものの姿を追い求めた著者渾身の作品集。

著者等紹介

真山仁[マヤマジン]
1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。’07年、『ハゲタカ』『ハゲタカ2(「バイアウト」改題)』を原作としたNHK土曜ドラマが大きな話題を呼んだ。作品の対象に徹底的に迫る取材力と緻密な文体を併せ持つ、新たな旗手として注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Satomi

74
米、農薬、養蜂、養蚕、食品、医療、様々ない社会問題をそれに関わる人々の目線であぶりだす。少し前の作品なのでテーマの旬は過ぎいてるが、それでも非常に興味深い、面白い。納得できるスカッとした結末が用意されている訳ではない。読者自身が何かを思い、考えるたくなるような終わり方でこれがまた好奇心をくすぐる。難しすぎて理解が追いつかないこともなく、程よいボリュームの短編で読みやすい。とても面白かった。2017/10/04

達ちゃん

33
真山さんらしいなかなか渋い短編集。それぞれ楽しめましたが、じっくりと長編で味わいたい気もしました。プライドを持って仕事したいですね。2016/03/07

tetsu

32
★3 プライドをテーマにした6編の短編集。 1番最初の「一俵の重み」がなかなかイイ。 農水省の大臣と官僚のやり取りなど、頭のいい人たちが、それぞれの立場を背景に意見をぶつけ合う様子がいかにもありそうでリアリティがある。 ただ、エンディングがどれも中途半端な印象でややフラストレーションがたまる。短編集だからしかたないのかも。2016/09/24

rubix56

24
著者初の短編集であるが最初の印象として 物足りなさを感じることは否めなかった。 著者の他の作品の様にストーリーに引き込む深みはない。 しかしながら、一つキーワードに対して、 禅問答の様に深く考え、繰返すことに 面白みも感じる。 2012/06/30

みぃー

23
初読み作家さん。非常に読み応えがあった。「ハゲタカ」を書いた方だとプロフィールで知った。フィクションとは思えないほどリアルな話ばかり。生きるために必要なプライドとは何かを問い掛ける連作短編。終わりに救いがなかったり、やり切れなさが残ったり。しかし現実の社会はそんな事の方がきっと多い。作者があとがきで述べている。日本人は、もっともっとプライドを持って生きるべきだと。2013/09/06

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