わかれ

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103112259
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

親しい友人も愛した男たちもすべて、もうこの世にはいない。病を越え、書かずにいられない衝動に突き動かされて紡いだ珠玉の小説集。

「永久圏外に出発です。さよなら、ありがとう」円熟の筆による最新作品集。親しい友人も、愛した男たちもすべて、もうこの世にはいない。ありありと感じる死者の気配を、日々、筆で書き留めるだけだ――。病を乗りこえ、93歳でなお書かずにいられない衝動に突き動かされ、十年の歳月をかけて紡ぎ出された珠玉の小説集。山姥のような老女との淡い交わり、自身の家族のこと、重信房子との面会の話など全9篇。

内容説明

親しい友人も肉親も、愛した男たちもすべて、もうこの世にはいない。ありありと感じる死者の気配を、日々、書き留めるだけだ―。病を乗り越え、九十歳を過ぎてなお、書かずにいられない衝動に突き動かされ、十年の歳月をかけて紡ぎ出された珠玉の小説九篇。

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922(大正11)年、徳島生れ。東京女子大学卒。1957(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。1992(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。2006年文化勲章を受章。2008年安吾賞を受賞。歌舞伎、能、狂言、オペラの台本も手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

213
うーん・・・この中に出てくる主人公のどれもが少しずつご本人、という設定なんでしょうか。無理くり一冊にまとめてみました、みたいな?ラストの作品、すごいね。90歳過ぎて、50歳の男性と?!うらやましいような、いやちょっと聞きたくないよ、なような。そこを描かねばならぬのが、作家たるものの因果なんでしょうが。つくづく秘め事は秘め事であるべきであることよなぁ、と思いつつ読了。2016/08/22

新地学@児童書病発動中

99
傑作短編集。寂聴さんの瑞々しい感性に圧倒される。短い小説が多いのだが、分厚い長編を読んだ時のような凝縮された味わいがある。例えば、「紹興」は中国への旅行のことを描きながら、作家の武田泰淳や女性革命家菅野須賀子や秋僅のことを絡めて、日中の暗い歴史の断片を鮮やかに浮かび上がらせる。一番好きなのは「わかれ」で年下の男性との心の交流が描かれる。性的なことがあけっぴろげに書かれるのだが、明るくからりとしていた。この二人の関係は普通の男女の仲を超えた澄明なものだ。加齢の寂しさと達観が、一体となった味わいが素晴らしい。2018/05/02

じいじ

91
 ことし夏、75を迎える私はあと何年?本が読めるか、と余命が気になりだしている。寂聴さんの9つの短篇で綴られた「わかれ」を読了。感動と元気をもらった。そして「余命を考えるのはまだ早いよ!」との叱咤も…。92歳で書上げた表題作は自叙伝だろう。力みなぎった力強い文章に敬嘆です。いくつになっても恋心を忘れない可愛さが素敵だ。【山姥】が好きだ。女性の細やかな心情描写は言わずもがなだが、男の心理表現も見事。【約束】も味のある作品。恩人と崇める故吉行淳之介との別れ、失明の危機を救われた名医との出会いが感動的である。2016/02/26

クリママ

45
千住博の装画に惹かれ手に取る。○十年前の若い日には全集を揃えるほど好きだった。出家されてからは読んでいない。短編8編。私小説も数編ある。最後の「わかれ」は、ご自身がモデルのようだ。あのころの雰囲気と何も変わっていない。性愛に関する言葉も当時のままで、今ではあまり聞かなくなった言葉もある。若い頃は年上の女の人の生々しい恋にあこがれていた。でも、その頃の彼女の年を追い越してしまった今は、もういいかなと思う。2017/05/05

鍵ちゃん

22
親しい友人も愛した男も、皆この世を去った。それでも私は書き続け、この命を生きながらえている。吉行淳之介との不思議な縁。幼い自分を容赦なく叱った職人の父との思い出。色恋に疲れた男と老女とのささやかな交情。流麗に達し合うことができる女子同士の性と愛。円熟の筆が、「私亅と艷やかな共犯関係を結ばせるような9篇からなる、小説もありエッセイもありの短編集。今年亡くなられたことから読んだが、飾らなくありのままさらけ出した人柄が伝わりました。生前、実際にお話聴きに行きたかったな。2021/12/24

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