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どうせ、あちらへは手ぶらで行く―「そうか、もう君はいないのか」日録

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784103108184
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

亡き妻を回想する「そうか、もう君はいないのか」を執筆しつつ、著者は孤愁の日々を手帳に記した。抑えがたい悲しみ、老いとの葛藤、限られた命の自覚。そして、やわらかな軽みの境地。最愛の妻が倒れる前年から最晩年まで、自らを励ますように綴られた9年間の感動の記録。

目次

日録―一九九八年(平成十年 七十一歳)~二〇〇六年(平成十八年 七十九歳)
鈍々楽―どん・どん・らく(井上紀子(次女))
巻末付録 勲章について

著者等紹介

城山三郎[シロヤマサブロウ]
1927‐2007。名古屋生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大学卒業後、愛知学芸大学に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文学界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』の他、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。96(平成8)年、菊池寛賞を、2002(平成14)年、朝日賞を受賞。2007年3月22日没。享年79。没後発見された愛妻への遺稿『そうか、もう君はいないのか』は世代を超えたベストセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kawa

33
城山氏の79才で亡くなる晩年8年間の日記等を中心にまとめた一冊。この間に、最愛の伴侶・容子さんを亡くしその喪失感が尋常でなかったこと、物忘れや勘違いが徐々に多くなる様子等、老いの様子が乾いた筆致ながら生々しく記される。自分もそろそろそんな年齢に近づく。果たしてどんな老境を迎えるのか。氏いわく「本を通して、人間を旅する(略)これが最高のやすらぎとなる旅である!」心配6分、楽しみ4分。(市立図書館リサイクル本)2023/02/27

Maiラピ

23
“残り百の望みが叶えられるとしても、ёの命の千分の一、万分の一にも及ばない。”“久々に 妻の顔よ 夢醒めて 闇ひろがりぬ 闇きわまりぬ”“それほどの容子、おかげで46年、豊作の人生であった。誰にも負けない豊作の続きであった。”亡き妻ё容子さんへの想いが切ない。そして家族である娘、息子、孫への感謝の言葉がいっぱい。恣意的に見えて、悪い意味ではなくほんとは死後家族が読むことを意図された優しさかな。手記が1951年の出会いの年にもどり“もえる様な赤いスーツ、白いブラウス。ばったり息絶えそう”に胸キュン(-ω-*2011/09/02

ツキノ

20
克明な日記ではなく、手帳に書かれたメモ、日録。老いに対するとまどいや自嘲、そしてやはり最後の次女の紀子さんの手記にしんみりする。2010/11/06

しお

8
図書館。とても胸が苦しい。ちょうど文庫になっているので、探して手元に置いておきたい。2011/07/30

oreyuni

8
2日続けて泣かされてしまった。泣くのを我慢するとノドがヒリヒリするんですよね。奥様を愛して、そして、大事にしていた筆者の気持ちがジンジンと伝わります。2010/05/04

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