出版社内容情報
日本人の魂に触れる旅。歴史紀行の幻の名作、ついに復刊!
「私の書くものはいつも旅が中心となっており、道を歩いて行く間に出来上って行く」。伊勢・大和の旧道、橋と石仏、そして比叡山の峰々……。三十年ほど前、白洲正子はさまざまな「道」をたどりながら、日本の美と文芸、自然と宗教に思いをはせた。私たちはどこから来て、どこへ行くのか。古代と現代を往き来する魂の旅。
目次
本伊勢街道を往く
日本の橋
春日の春日の国
桜川匂ひ
平等院のあけぼの
「能」のかたち
鎌倉街道を歩く
比叡山 回峰行