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想いの軌跡―1975‐2012

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103096368
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

イタリアに暮らして四十年。折々に綴られた単行本未収録作品を中心に、長大な作品群を築いてきた「軌跡」を辿る名エッセイ集の誕生。

塩野七生は何をどう考え、書いてきたのか――はじめて明かされる創造の流儀。地中海はインターネットでは絶対にわからない。陽光を浴び、風に吹かれ、大気を胸深く吸う必要がある――。イタリアに暮らして四十余年、『ローマ人の物語』をめぐる秘話や異国から送る日本人へのメッセージ、忘れ得ぬ友人たちとの交歓。折々に綴られた単行本未収録エッセイで辿る、歴史作家の思考方法。

内容説明

地中海はインターネットでは絶対にわからない。陽光を浴び、風に吹かれ、大気を胸深く吸う必要がある―。イタリアに暮らして四十余年。歴史大作『ローマ人の物語』の秘話、異国から送る日本人へのメッセージ、忘れられぬ友人たちとの交歓、そして歴史作家としての矜持…。長大な作品群を築いてきた軌跡を辿る名エッセイ集の誕生。

目次

第1章 地中海に生きる(地中海へようこそ;脚にも表情はある! ほか)
第2章 日本人を外から見ると(日本人・このおかしなおかしな親切;おとなになること ほか)
第3章 ローマ、わが愛(都市物語ローマ;ティベリウス帝の肖像 ほか)
第4章 忘れ得ぬ人びと(拝啓マキアヴェッリ様;高坂正堯は、なぜ衰亡を論じたのか ほか)
第5章 仕事の周辺(偽物づくりの告白;鴎外が書き遺さなかったこと ほか)

著者等紹介

塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

48
1975年から37年に渡る種々の色・温度を持った文を纏めている。イタリアに軸足を置き、そこから日本はもとより、世界を俯瞰し、ローマ人の物語や海の都の物語などの名作を送りだした根っこを惜しげもなくさらしてくれている。私生活も少し見えたりして、日常人(とはいえかなりハイソ)の感覚も伝わってきた。5章それぞれに一言一句も捨てきれず、中身が濃い。凡人の私には読むエネルギーが枯渇し切ってしまい、他書と併読したり、ちび読みでやっとこさ。他章と比べ、高坂氏・黒沢氏など忘れえぬ人々の章が最も身近な感覚で接せた感じ。2017/02/06

Akihiro Nishio

9
塩野七生の長編小説は全て読んでしまっているので、久しぶりにエッセイに手を出してみた。古いものから新しいものまで30年分がごちゃっと入っている。印象に残ったのは映画に関するものと、自分の仕事について書かれたところ。一流とはこうやって仕事をしているのか。はやく次の小説を読みたい。あと、ぜひとも長生きして欲しい。2013/08/03

黒豆

8
氏の創作環境や日々の想いが語られている。興味深かった内容。共産党が有る国は二大政党制にならない。レオナルドダビンチの言葉、うまく使えた1日の終わりに快い眠りが訪れるのに似て、うまく使えた人生の後には穏やかな死が訪れる。そして、映画「アマデウス」へのコメントと黒澤監督の「影武者」撮影時の変更などなど。2016/07/16

ゆずこまめ

8
全部よかったけれど、サッカーについての部分が特に面白かったです。人間にフォーカスしたサッカー論という感じ。サッカーは全然わからないんですが、ちょっと見てみたくなりました。2013/10/17

テキィ

8
塩野七生のエッセイを読む。 1988年に印税650万では清貧にあらず貧なりか。 ローマも家賃高いんだな。 ひとそれぞれの清があり貧があるのだね。 ローマの人々、中盤から読んでないよなぁー2013/08/10

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