ローマ亡き後の地中海世界〈上〉

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ローマ亡き後の地中海世界〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784103096306
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C0322

出版社内容情報

ローマ帝国が滅んだ後、地中海の国々を襲ったのは、略奪、拉致を繰り返す「サラセン人の海賊」だった──。『ローマ人の物語』全15巻の完結から2年──。その続編というべき歴史巨編の傑作。

476年、ローマ帝国が滅び、地中海は群雄割拠の時代に入る。「右手に剣、左手にコーラン」と、拉致、略奪を繰り返すサラセン人の海賊たち。その蛮行にキリスト教団は震え上がる。拉致された人々を救出するための修道会や騎士団も生まれ、熾烈な興亡が展開される。

内容説明

「パクス・ロマーナ」が崩れるとはどういうことか。秩序なき地中海を支配したのは「イスラムの海賊」だった。衝撃的な、『ローマ人の物語』のその後。

目次

第1章 内海から境界の海へ(イスラムの台頭;サラセン人 ほか)
間奏曲 ある種の共生(「イスラムの寛容」;イスラム・シチリア ほか)
第2章 「聖戦」と「聖戦」の時代(海賊行つづく;イタリア、起つ ほか)
第3章 二つの、国境なき団体(「救出修道会」;「救出騎士団」)
巻末カラー「サラセンの塔」(リグーリア地方;トスカーナ地方 ほか)

著者等紹介

塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、一年に一作のペースで執筆。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。02年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ハイク

106
西暦476年西ローマ帝国滅亡から1870年までの、主に地中海における海賊の歴史の物語である。アルジェリアやチェニジア等の西アフリカを拠点として海賊が地中海を荒らし回っていた。的はイタリア等のキリスト教の都市国家であった。そして次第にイスラム教徒が北アフリカに勢力を伸ばし宗教戦争が主体となってきた。その中でシチリア攻防は凄まじい戦いであった。また後半では二つの国境なき団体「修道会」と「騎士団」の活躍は凄い。海賊に拉致され奴隷として酷使された相当数のキリスト教国の奴隷救出活動も、現代からすると想像を絶する。 2018/01/31

イノ

32
パクス・ロマーナが崩壊した南欧に、サラセンの海賊が押し寄せる。東ローマ帝国が衰える4世紀から、十字軍が終わりルネサンスが始まろうとする、15世紀までの地中海世界史を語る。長期に渡る海賊のあまりの勢いに、長い葬列を観ているような絶望感を感じた。権利闘争に明け暮れる法王や王侯貴族達に見向きもされない民衆は、殺され、拉致されたくなければ、逃げるしか無い。パクス・アメリカーナ崩壊後、テロリストの横行を許し、大量の難民を排出する現代にも通ずる。そこに救いは有るのか、解決策の手がかりとしても、読んでみたい。2016/10/01

James Hayashi

26
著者がまるで当時現場におられ見ていたかの如く語られる歴史。海賊の話から始まるが、それは地中海でのキリスト教とイスラム教で繰り広げられた戦いの基になっていた事。大きくない帆船で地中海をかなり自在に動いていたと感じる。2020/03/01

24
西ローマ帝国滅亡後の地中海世界を描く。イスラム勢力が躍進したことにより、地中海はイスラム海賊達の海となっていた。キリスト教圏の沿岸地域に住んでいる人びとにとっては、まさに暗黒の時代だっただろう。海賊たちの残酷さは正直読んでいて辛かった。この蛮行が後の十字軍を生む遠因になったのかもしれない。歴史というものは本当に複雑に絡み合っている。非常に厳しい時代において、海賊に攫われた人びとの救出に全力を尽くした英雄達と、寛容な支配を敷いたシチリア王国の存在は、一服の清涼剤に思えた。 2014/06/15

ロビン

20
西ローマの滅亡後、東ローマ帝国ことビザンツ帝国は弱体化しながらも存続し、史上有名な「シャルルの戴冠」により神聖ローマ帝国も成立するけれど、とにかくイスラム勢力の台頭が著しく、キリスト教文明圏はイスラムの海賊たちにほしいままに蹂躙される。そんな中でもシチリアで一時期キリスト教徒とイスラム教徒の平和的共存が実現したことや、イスラム海賊に拉致されて奴隷にされた名もなきキリスト教徒たちを救うために「救出修道会」と「救出騎士団」が結成され、志ある修道士や騎士が粘り強く活動し成果を上げたことなどは美しい挿話である。2022/12/18

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