出版社内容情報
ローマ帝国が滅んだ後、地中海の国々を襲ったのは、略奪、拉致を繰り返す「サラセン人の海賊」だった──。『ローマ人の物語』全15巻の完結から2年──。その続編というべき歴史巨編の傑作。
476年、ローマ帝国が滅び、地中海は群雄割拠の時代に入る。「右手に剣、左手にコーラン」と、拉致、略奪を繰り返すサラセン人の海賊たち。その蛮行にキリスト教団は震え上がる。拉致された人々を救出するための修道会や騎士団も生まれ、熾烈な興亡が展開される。
内容説明
「パクス・ロマーナ」が崩れるとはどういうことか。秩序なき地中海を支配したのは「イスラムの海賊」だった。衝撃的な、『ローマ人の物語』のその後。
目次
第1章 内海から境界の海へ(イスラムの台頭;サラセン人 ほか)
間奏曲 ある種の共生(「イスラムの寛容」;イスラム・シチリア ほか)
第2章 「聖戦」と「聖戦」の時代(海賊行つづく;イタリア、起つ ほか)
第3章 二つの、国境なき団体(「救出修道会」;「救出騎士団」)
巻末カラー「サラセンの塔」(リグーリア地方;トスカーナ地方 ほか)
著者等紹介
塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、一年に一作のペースで執筆。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。02年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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