12月の向日葵

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12月の向日葵

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103067726
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

警察と極道。対極の世界に進んだ高校時代の親友二人。仕事や女性をめぐり交錯する運命に決定的な時が……心震わす友情と愛憎の物語。

運命が、親友二人を分けていく。警察小説、ノワール、青春小説の醍醐味満載の熱作! 警察と極道。高校柔道部の同期生・慎二と一は卒業後、対極の道に進んだ。互いの仕事と一人の女性をめぐり危うく交錯しながらも、絆を保ち続ける二人。だが、それぞれの世界で伸し上がっていく果てに、決定的な局面が待っていた……バブル期から暴対法施行までのアングラ社会を背景に、友情と愛憎渦巻く物語が疾走する圧倒的長編!

内容説明

暴力団・東鬼会の構成員と、警視庁・浅草警察署の巡査。高校柔道部の同期生・香坂一と弓削慎二は卒業後、対極の道に進んだ。互いの仕事と一人の女性をめぐり危うく交錯しながらも、絆を保ち続ける二人。だが、それぞれの世界で伸し上がる果てに、決定的な局面が…警察小説、ノワール、青春小説の醍醐味満載の大熱作!

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県生まれ。國學院大学卒。週刊誌記者を経て作家に。2000年『サイレント・ボーダー』で小説デビュー後、警察小説、サスペンスを中心に骨太の作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

76
上下2段でびっしりと文字は入ってるし内容も重めで読みずらかった。でも先が気になってどうにか読んだ。高校の同級生の一も慎二もその妻もそれなりに問題があって感情移入できなかった。でも最後の一の告白を聞いて救われたような気が・・・・。警察の情報屋(S)の存在が怖い。2014/07/11

ゆみねこ

55
高校の同級生で同じ柔道部員の二人、香坂一と弓削慎二。ヤクザと刑事という真逆な人生を歩むことになる。ヤクザなのに一の生き方にどんどん共感してしまい、慎二は真面目で正義感もあるのに、何故か好きになれず。ドラマにしたら面白くなりそうかも?2014/08/07

いつでも母さん

54
読了。は~、誰にも感情移入出来ないし、上下2段でちょっと厚めの作品だし・・なのにページを捲るを止められない。こんな警察は嫌だー!こんな夫・慎二は嫌いだ。こんな甘い極道・一も嫌いだ。上を目指すってことは清濁併せ呑むって世界なのね。そんな世界ならこっちから引導を渡せよと思うも、既に取り込まれてしまってどちらも抜き差しならないのかぁ(汗)最後はなんとなく想像は出来たが、哀しいかな12月に向日葵は咲かない・・経済ヤクザの清水が結局自分の手を汚すのは意外っちゃ意外。しかし一番嫌いなのは土岐と理恵だったな私。2015/06/27

ナミのママ

42
高校柔道部の同期生、香坂一と弓削慎二は卒業後、対極の道に進んだ。極道と警察。それぞれの世界で伸し上がる果てに決定的な局面が待っていた。…読み応えがあります。融通のきかない真面目な警察官の心の葛藤と迷いと野心。非情な極道の優しさと信念。人は多面性を持ち、相手によってどこを見せているのか、それは自分で選んで決めるというより、相性なのかなと思います。そして極道や公安の怖さを改めて感じます。ネット時代、プライバシーってないに等しいのかな、それともこれは小説の中だけなのかな。2014/06/06

キムチ27

40
445頁、しかも2段組み。ボリュームが凄い。途中、だれなかったといえば嘘。正直、警察小説ファンでないし、極道は黒川さんの方が面白い。しかし、永瀬さん、なかなかの傑作を書いたもんだ。ノワールの醍醐味十分。人間の悪意、暴力、裏闇社会をもつれるように生きて来た男女の40年を丁寧に、突き放すように、書いている。40年と云えばバブル期から暴対法の時代まで。社会も政治も人も変遷を続けて行った。会話や警察の裏の動きなど細かいところが凄くリアルで一気読みできなかった。慎二と利恵、華子にはこれからも生きる道が続いて行く。2014/11/15

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