• ポイントキャンペーン

MUSIC

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103060727
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ。猫笛、祝祭、大地の歌声。音楽が猫と人間、東京と京都、時間と空間を繋ぐ。疾走する書き下ろし長編小説。

内容説明

響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声―。青山墓地で生まれた無敵の天才野良猫スタバ。猫笛を操る少年佑多。学校を離れ独り走る俊足の少女美余。恋人を亡くした性同一性障害の北川和身。猫アートの世界的権威JI。孤独な人間たちは一匹の猫によって、東の都東京から西の都京都へと引き寄せられ、ついに出会う。そして究極の戦争が始まった…。溢れる音楽と圧倒的なビートで刻まれる、孤独と奇跡の物語。

著者等紹介

古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年福島県生れ。’98年に『13』で小説家デビュー。2002年に『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞と日本SF大賞を、’06年に『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

77
☆2.0 著者の『僕たちは歩かない』はメチャクチャ好きなんだが・・・、流れているメロディーは基本同じなのだが、この『MUSIC』の古川節にのることができなかった。2021/02/24

mii22.

66
古川日出男作品2冊目の猫表紙買い本。これはもう文章ではなく音楽。音の氾濫、音の疾走、まさに『MUSIC』。天涯孤独となったスタバにあらたなブラザーができ、東京から京都へさらに大空へと時空を駆け抜ける戦いと冒険の物語。孤独な人たちはスタバという最強の男によって引き寄せられる。その灰色の逞しい姿に。天才猫スタバ、君は最高だ!2019/03/15

おーしつ

9
「LOVE」読んでないのに読んじゃった。失敗。 鋭い文体が猫の爪のように、突き刺さる痛み。時として快感。 本能のように溢れる言葉、数字、記号を。 奏でられる搏動、猫笛、ストライドを。 広さと、高さと、時間幅をもつ知悉と拘泥を。 タペータムと鋤鼻器官を持たない読者に光と匂いを撒き散らす。 読者はそれらを追う。スタバを追いかける人々のように。 これが日出男流、そしてHideo流。2010/06/24

むつぞー

8
読んでいて楽しいのはやはりスタバの話。その力強さに、生命の煌めきの美しさに魅了されます。 彼の生まれてからのこと、なぜ鴉に闘いを挑むのかも、そしてその闘いも作者のもつ疾走するような言葉で語られ、リズムを持ちやがて音楽となっていきます。しかもとても映像的です。 このスタバの物語はとても面白く読んでいたのですが、人間の方の物語は残念ながら私はその音楽のリズムに乗ることができなかったようです。 乗るどころか完全に物語を見失ってしまったかもしれません。2010/06/01

のこ

7
心に喪失を抱えた4人は引き寄せられるように、ついに出会う。誰と?一匹の野良猫と。溢れる音楽にのせて響き渡る猫と禽類の咆哮、そして孤独と奇跡の物語。■小説を読んでいるよりは、舞台のセリフをそのまま文章にしたような、不思議な感覚を味わいました。舞台化したら映えそうです。■スタバ(野良猫)と猛禽類の戦いは臨場感と迫力があってのめり込んで読みました。ですがちょっと雑多な感じが否めなかった。■そして前作もあるんですね…!知らなかった!2014/01/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/441098
  • ご注意事項