出版社内容情報
願望まじりの「衰退論」の一方で、未だ世界はアメリカの影響から逃れられない。各地に浸透するその文化的遺産を考察する意欲的論考。
本当にアメリカは「沈みゆく大国」なのか――。願望まじりの「衰退論」とは裏腹に、いまだ世界はアメリカの魅力と呪縛から逃れられない。中国や中東へ積極的に進出する大学やウォルマート、アフリカのメガチャーチ…… こうしたアメリカの「文化的遺産」が、政治・教育・宗教などあらゆる分野で世界中に拡散、浸透している。アメリカ研究の第一人者が現場を歩き、その影響を考察する意欲的論考。
内容説明
教育、文化、宗教、資本主義など、20世紀を支えた、米国発のソフト・パワー。その光と影に迫る、現代アメリカ論。
目次
第1章 ハーバード―アメリカ型高等教育の完成
第2章 リベラル・アーツ―アメリカ型高等教育の拡張
第3章 ウォルマート―「道徳的ポピュリズム」の功罪
第4章 メガチャーチ―越境するキリスト教保守主義
第5章 セサミストリート―しなやかなグローバリゼーション
第6章 政治コンサルタント―暗雲のアメリカ型民主主義
第7章 ロータリークラブ―奉仕という名のソフト・パワー
第8章 ヒップホップ―現代アメリカ文化の象徴
終章 もうひとつの「アメリカ後の世界」
著者等紹介
渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年生まれ。慶應義塾大学SFC教授。専攻は、文化人類学、文化政策論、アメリカ研究。上智大学外国語学部卒業後、92年ハーバード大学大学院修了、97年Ph.D.(社会人類学)取得。2004年、『アフター・アメリカ』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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