内容説明
今も胸に残る、強い想い。心の底に潜む、深い闇。そして待ち受ける、驚愕のどんでん返し。世界を舞台に描く、最新作品集。
著者等紹介
貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年東京生まれ。早稲田大学卒業後、1993年、鮎川哲也賞最終候補となった『慟哭』でデビュー。以降、精力的に作品を発表。社会性の高いテーマと、トリッキーな謎とを巧みに絡め合わせる作風で知られ、『殺人症候群』『空白の叫び』などは、その代表例である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Satomi
48
海外を舞台にした貫井さんらしい切り口のミステリー短編集!!バルセロナ、サンフランシスコ、ジャカルタ、カイロ…貫井さん、もしや取材と称して世界旅行!?!?だって、舞台が海外の必要性を全く感じないんですもん…笑。面白かったけどね♪2015/04/08
けぴ
45
貫井徳郎さんは時々読みたくなる作家。本書は海外の様々なロケーションを舞台にした小粋な短編集。中でも『ストックホルムの埋み火』は抜群の出来栄え。レンタルビデオショップで働く男のもとに定期的に来る美女のクリス。恋焦がれるも彼女には彼氏が…。ストーカーのようにそっと付き纏う男が下した行動は? 満足度の高い一冊!2022/09/01
冴子
41
上梓された時に読んだのだけど、6月にミハスに行ったので、読み返しました。坂を登ると広場があり、バルが並んでました。ゆっくり歩いても3時間もあれば周ってしまえる小さなアンダルシアの街。地中海を見下ろせる白い街。バルセロナの美味しいパエリア。そこを知ってると小説も一層楽しめる。ジャカルタも知ってはいるけど、売春窟があるなんてビックリ。行ったことがあるのはその2つだけだけど、ストックホルムが貫井さんらしさがあったかな。最近の貫井さんは期待外れが多いので、こんな上質なミステリーをまた書いてほしいものだ。2016/08/17
うさうさ
27
海外を舞台にしたミステリーの短編集。ミステリーとしては弱いが旅行に行った気分を味わえる。旅行記も出して欲しいなあ。猛烈にスペインに行きたくなった。2016/10/17
takaC
18
上手い。唸った。文庫化されたら所蔵に加えよう。2009/05/16