出版社内容情報
タブーを破り妻帯したのはなぜか、「悪人正機説」の悪はどこから生まれたのか、晩年に到った真の悟りとは……人間親鸞に迫る力作!
見捨てられた伝承の中に聖人の真の姿があった――親鸞像の定説を覆す長編力作! タブーを破り妻帯したのはなぜか?「悪人正機説」の悪の自覚はいつ生まれたのか? 晩年に到った悟り「等正覚」とは?――中学生で手にした『歎異抄』以来、常に著者の心の糧であり続けた親鸞。だが近づけば近づくほどいつも撥ね返されてしまう四つの謎。聖人が亡くなったのと同じ齢九十になり、今こそその真の「教え」に迫る。
内容説明
中学生で手にした『歎異抄』以来、常に著者の心の糧であり続けた親鸞。だが近づけば近づくほどいつも撥ね返されてしまう四つの謎。聖人が亡くなったのと同じ齢九十になり、今こそその真の「教え」に迫る。
目次
序章 親鸞にまつわる積年の「四つの謎」
第1章 謎を解き明かす鍵、『親鸞聖人正明伝』
第2章 『正明伝』の痕跡を求めて―京都・常楽寺、三重・専修寺へ
第3章 もう一つの鍵、そして「第一の謎」への挑戦
第4章 「名利の衣」を脱ぎ捨てた理由「第二の謎」
第5章 僧の結婚が意味するもの「第三の謎」
第6章 親鸞の妻、玉日の足跡を求めて
第7章 結婚後、『正明伝』に描かれた東国時代
第8章 『教行信証』に描かれた悪の自覚と「二種廻向」
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、宮城県生まれ。哲学者。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長、ものつくり大学総長等を歴任。1992年文化功労者、99年文化勲章受章。主著に『隠された十字架―法隆寺論―』(毎日出版文化賞)など著書多数。縄文から近代までを視野に収め、壮大な構想で日本文化の深層を探るその思想世界は“梅原日本学”と呼ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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