インドの時代―豊かさと苦悩の幕開け

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103027515
  • NDC分類 302.25
  • Cコード C0031

出版社内容情報

怒涛の経済成長を続けるインドでせめぎ合う、政治と宗教、消費文化と精神世界。人々は、豊かな生活を享受する一方で、伝統やモラルの喪失に悩み始める。「21世紀の大国」インド現代社会の内面を抉る。

内容説明

激変する政治・経済・宗教・生活。戸惑い逡巡する「21世紀の大国」インドの内面に鋭く迫る。

目次

序章 インド・ブームの先へ
第1章 アスファルトの上のインド(新しいインド;悩めるニュー・リッチ;広告化する宗教ナショナリズム)
第2章 ヒンデゥー教の現在―癒し・ニューエイジ・宗教ナショナリズム(食生活の変化と健康ブーム;癒しとニューエイジ;新しいヒンドゥー教)
第3章 格差と分断の現代史(一九八〇年代;一九九〇年代;二十一世紀のインド)
第4章 多一論的共生社会へ(苦悩するインド社会;可能性としての現代インド)

著者等紹介

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年大阪生まれ。大阪外国語大学(ヒンディー語専攻)卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、京都大学人文科学研究所所員。2005年、『中村屋のボースインド独立運動と近代日本のアジア主義』(05年、白水社)で大佛次郎論壇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Viola

3
めざましく近代化していくインドの中間層にスポットを当てる。欧米化した豊かな生活と、その中で感じる空虚感から、ヒンドゥー教を見直し魂の安らぎを求めるなんて、まるで日本と同じじゃないか。著者は多くの旅行者が感じる『悠久のインド』感にうんざりするらしいが、数日訪れた異国では当然、日本に来る旅行者も同じようは側面を感じていて悪いかな?私は、バラナシで信仰の国を体感した後、デリーでMBA取得とテニスをする息子を持ち大型犬を飼う会社社長に会ってその格差に目眩がした。ラストはガンディーの目指したメタ宗教、理想です。2017/02/17

takao

2
ふむ2023/07/28

☮maoxin☮

1
現在(執筆時)のインドの中流とヒンズー・ナショナリズムを概観するには良書だった。惜しむらくは、背景となる社会構造や制度面の言及が欲しかったところ。 多一論を出口にするのは尤もな話だが、ページ足らずで余分だだったかもね。2013/10/31

カネコ

1
2010/11/19

勉誠出版営業部

0
中島岳志さんの『インドの時代』を読了。2006年に刊行されたものなので、現在(2013年)のインドはさらに変化しているかと思いますが、自分(≒日本人)が抱いていたインドのイメージとはまったく異なる姿があることがよく分かる一冊。2013/02/01

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