内容説明
焼け野原の東京で、A級戦犯容疑・松岡洋右被告の弁護人は、日本の未来のために大車輪!東京裁判とは何だったのか?東京裁判の真実に迫る傑作戯曲。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橘曙似
5
戦時中の在米日本人のこと、在日朝鮮人のこと、そして戦争裁判のあり方。弱者の立場に身を置く事を余儀なくされた人の辛さを、大上段からではなく語る視線がいいと思います。井上ひさしの作品を読むといつも、難しいことを難しく言うのは簡単、難しいことを易しく言おうとするのこそ難しいのだと考えさせられます。2009/02/23
nightowl
2
東京裁判の内幕を暴く戯曲。これを新"国立"劇場で上演したとは。在日(米)外国人についてや、証拠があるならタイミングを見計らい隠滅すればよいと思っている現在にもあるスタンスの変わらなさなど人情ものの中に批判の筆が鋭い。主題の堅さをいつものテンションで書けてしまう凄さ。2024年サザンシアターにて上演予定。とはいえ、読むだけでお腹一杯... https://store.kinokuniya.co.jp/event/1702605992/2024/02/18
yk_tani
1
井上ひさし。読むのでもなく、演じるのでもなく、観たい演劇。2011/05/02
Takao
0
東京裁判三部作を読み終えた。2003年10月9日から11月3日、新国立劇場・小劇場「THE PIT」で上演された。日本人は、日本人自身であの戦争を裁かなくてはならなかった、とすれば、今、何をすべきなのか。2014/11/02