パーマネント野ばら

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22cm
  • 商品コード 9784103019312
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

故郷の漁村に戻ったなおこ。その母が営む懺悔室「パーマネント野ばら」を舞台に、いつも男に泣かされ裏切られ、それでも逞しく生きる女たちを描く。

内容説明

村にひとつのパーマ屋さんは、女のザンゲ室。そこでは女たちが恋にまつわる小さな嘘を日々告白している。男に裏切られても、泣いて笑ってたくましく。おとなの女の恋心を描く、感動の物語。

著者等紹介

西原理恵子[サイバラリエコ]
1964年、高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。同校在学中の88年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。97年には『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞、2005年には『上京ものがたり』、『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

90
★5「だって私達、何にも無いのに愛されたいもん」村でただ1件の美容室【パーマネント野ばら】の物語。女達は恋をして、今日を生きる。明日や未来のためでは無くて…。女が女で無くなる時なんて、生涯無いンだな。どうしようも無く切なくて、どうしようも無くやり切れなくて。それでも、生きていくのも、恋をするのも、悪いもんじゃ無いって思えた。「好き」も「愛してる」も「絶対」もこの世の中には無い物だけど。恋は有るのかも知れない、女には有るのかも知れない。来世が、もしももしも有ったなら、また女に生まれたいと思える1冊でした2015/12/01

metoo

65
この漫画を【洋子さんの本棚】から見つけた時は少し驚いたけど嬉しかった。映画「パーマネント野ばら」はじんわりと心に残る映画だったので原作の破壊力に圧倒される。海辺の寂れた街のパーマ屋、農家のおばちゃん達にごっついパンチパーマをかける野ばらさんは、なおこの母で夏木マリ。子連れで出戻った娘なおこが菅野美穂。フィリピンパブのみっちゃんは小池栄子。夫がのたれ死んだともちゃんは池脇千鶴。映画と本作がシンクロし綺麗事では生きて行けない女達が吐くセリフが怪獣の吐き出す光線のように色鮮やかで見惚れる。2017/05/13

★YUKA★

38
何だろう、ものすごく涙が出た。私も女だからだろう。彼女たちのパワフルさ、悲しさ、でも強い。なんか、背中を押された気がした。映画も観てみよう!2015/10/04

林 一歩

37
狂気という切り口から読み解くと面白い。各々のエピソードは相変わらずの西原節だが叙情性と無頼を共存できる稀有な作家だと思う。2012/11/28

あつひめ

33
随分前にこの本を予約して、本を読む前にDVDで映画を観てしまった。どんな風に本は書かれているのか興味津々だったけど、漫画だったとは…裏をかかれたようでいて、ものすごく作者の伝えたいことがストレートに響いてきた。生きる為には男も女も必要なのだ。愛が何よりも必要なのだ。パーマネント野ばらという名前が女の園を思わせる。小さな村の中で女が生き生きと生きるための場所。お互いの心の奥がわかっていて突っ込み過ぎずそっと包み込むような場所。人は誰しも心の中に秘密の恋人を住まわせて生きているのかもしれないなぁ。好みの1冊。2011/08/06

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