はかぼんさん - 空蝉風土記

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103008729
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

良え子にしとかんと、はかぼんさんが来るえ……京都の旧家の謎の儀式を描く表題作ほかこの国の「不思議」を描く著者初の幻想小説集。

良え子にしとかんと、はかぼんさんが来るえ……“吟遊詩人”さだまさし、初の幻想小説! この国には古来、「不思議」が満ちていた――京都の旧家で長子誕生の際に行われる謎の儀式を描く表題作ほか、節分の夜に鬼がやって来るという信州の「鬼宿」、長崎に伝わる不老長寿をもたらす秘密の石「崎陽神龍石」など、各地の“伝説”を訪ね歩いて出逢った虚実皮膜の物語。ゾッとするほど面白く、ホロリと沁みる奇譚集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

70
空蝉風土記「はかぼんさん」不思議、不思議の連続著者の体験談いや違う創作???日本には古来から、科学では解明できない霊妙・霊異・神変・摩訶不思議・奇妙・奇事神妙な伝承がたくさんありますよね、良いお話でした。2014/07/02

フーミン

67
地域の言い伝えや風土記など時空を超えた不思議話。「はかぼんさん」は特にドキドキしながら読みました。不思議で満ちているこの国ってステキです。さださんの語りもさすが!じわりと来ます。あとがきに『不思議が科学で解明される時は心が死ぬ日だ』とありますが本当ですね。2015/03/03

63
日本各地に伝わる不思議な風習や言い伝えをさださんらしくまとめた奇譚集。こんなふうに神様と呼ばれる存在が確かにそこにいるのだと感じられる、そんな摩訶不思議なことも、この国にはきっとたくさんあるのだと思う。少しだけ恐ろしくて、それでいて、温かく優しい。そんな神様がこの国にはたくさんいて、それが当たり前のことで、そうやって私たち日本人は神様と、自然と共に生きている。信仰が薄れつつある現代であっても、私たち日本人の中にはこんな「不思議」を信じる心がまだ残っていると信じていたい。「鬼宿」と「同行三人」がお気に入り。2019/08/10

nyanco

59
さださんの作品は、あまり読んでいないのだけれど、タイトルと「初の幻想小説!」というのに惹かれて読んでみました。とても良かったです!夜遅くまで煌々と光照らされている今の日本にまだ妖精が住んでいるとは思っていなかったのですが、日本のあちこちに神話や民話、伝承がまだまだ沢山残っていて、それが生活に深く根ざしていたとは…さだまさしとおもわれる作家が日本各地を仕事で訪れながら、その街に伝わる不可思議に出会う。 まず、「ほかぼんさん」で一気に心惹かれました。続→ 2012/09/30

ヒロ@いつも心に太陽を!

54
面白い(・∀・)!!これが創作話だとわかっていても、この日本でなら実際にありそうな出来事だと思わされる虚構と現実の混じったかのような不思議な話たちに私はすっかり引き込まれた。そら人魚やら神龍石の話はさすがにファンタジーだと思うが、京都のはかぼんさんやら能登の夜神さんはほんまにありそうな儀式やし。四国とは言わず、修験者が山籠りするような霊験あらたかなお山にはお師匠さんみたいな方がいてはるような気がする。鬼宿みたいな家も儀式もありそうやし。なにやら続編も出そうなあとがきだし、続きを楽しみに待ってみよう。2012/11/18

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