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片眼の猿―One‐eyed monkeys

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103003328
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

騙しの大技・小技が炸裂! ミステリ界最注目の新鋭が繰り出す、超絶技巧。
俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、業界では有名人だ。今はある産業スパイについての仕事をしている。地味だが報酬が破格なのだ。楽勝、と思いきや、いつの間にか殺人事件に巻き込まれてしまった――。サプライズ・マジシャン道尾秀介が周到に張り巡らす読書の罠。見逃すな! 仕掛けは至るところに潜んでいる。

内容説明

俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。その秘密は追々分かってくるだろうが、「音」に関することだ、とだけ言っておこう。今はある産業スパイについての仕事をしている。地味だが報酬が破格なのだ。楽勝な仕事だったはずが―。気付けば俺は、とんでもない現場を「目撃」してしまっていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

141
一番の旨みが味わえないので再読には向いていないということがわかった。2013/11/04

しろいるか

94
面白かった!道尾作品は3作読んだけど今のところベスト1かも。最後までテンポもよく、叙述トリックも作者の思惑通りにものの見事に騙されてしまった。それにしても人の先入観をうまく突いてた。気持ちいい騙され感。きっと読んだ人は皆同じような場面からミスリードされてると思う。主人公・三梨をとりまくローズ・フラットの住人たちが楽しい。そしてトランプというアイテムが物語を更に面白くしていたと思う。全てが明らかになったあと改めて読み直すと、あちこちの伏線に気づいて2度面白いこと、請け合いです。2010/09/20

優希

93
全体のリズムが小気味良く、サクサクと読めました。描かれていたトランプに違和感は感じましたが、上手くストーリーのからくりに絡めてあるのが流石だなぁと。いつの間にか三梨が殺人事件に巻き込まれていたりと至る所に仕込まれた小技にうならされます。三梨の耳と冬絵の目、秋絵の心にはそうきたかと騙されました。物語全てが罠に満ちているのでやられた感が凄くありますが面白かったです。目に見えるものが全てじゃないということをミステリー仕立てにした手法の凄さは初期の道尾秀介の真骨頂ではないでしょうか。2015/04/22

PSV

83
伏線の張り方は上手い方かな。騙された、と素直に認めたくないのは、嫉妬の証拠かな。アンフェアチックだけど、ギリギリ有効、みたいな。こういう文体も、悪くはないかも。  ★★★☆☆2012/05/20

Satomi

79
傷ついた自尊心はいつでももとのかたちに戻す事が出来る。自分の身体の特徴なんて気にしない!!私立探偵の三梨と身体に少し特徴のあるアパートの住人たちの賑やかな暮らし。殺人事件に巻き込まれているのにどこか明るさがあって、間が抜けてるような、緩さが丁度イイ♪序盤から周到に張り巡らされた伏線の数々…決して映像化出来ない本ならではのトリック!!上手すぎる~!!2015/10/11

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