内容説明
『ＪＦＫ』『プラトーン』『７月４日に生まれて』など、ヴェトナム戦争とその影響を受けた時代にこだわり続ける映画監督、オリヴァー・ストーン。話題の映画『天と地』では、戦争を逞しく生き抜いたヴェトナム人女性の半生を壮大に描ききった。本書は、この作品のストーリーや舞台裏を、監督、原作者、主演女優らの文章と１２０点の写真で忠実に再現した、画期的ムーヴィー・ブックである。
目次
逆アングルから見たヴェトナム
『天と地』―ストーリー
『天と地』のこころ
こころの底から
『天と地』撮影うらばなし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なおみ703♪
7
先日『カデナ』を読んでベトナム戦争に想いを馳せていたところ私の本棚あるこの書思い出し、25年ぶりの再読。dvdも購入。当時はアメリカ政府軍から胸に生きた蛇を入れられるなどの拷問や、味方だったべトコンに疑われレイプされたシーンが当時の私には衝撃的すぎて忘れられず、戦争の悲惨さが強く残ったが、この歳になって読み直した時、実話であり、ベトナム人女性の一代成長記であり、子を守り抜くためには娼婦も厭わない逞しさ、時代の変化に対応していく強さに魅かれたし、大地を愛し、祖先を尊ぶ敬虔な仏教を素晴らしい哲学だなと思った。2018/09/04
