新潮文庫
百億の星と千億の生命

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102294055
  • NDC分類 404
  • Cコード C0144

内容説明

巨大な数はどう数えたらよいのか?ユーモアたっぷりに科学の基本から説き起こし、やがて現代が直面する重要問題へ―石油資源をめぐる闘争、温暖化の危機とその解決策、中絶の是非、等々。科学の楽しさと奥深さを平易に伝え続けた世界屈指の宇宙物理学者が死病と闘いながらも書き遺したかった地球の未来像とは。20世紀最後の大科学者が21世紀の人類に贈る感動のラスト・メッセージ。

目次

第1部 数量化の威力と美(ビリオンズ&ビリオンズ;チェスを発明したペルシア人;月曜の夜の狩人たち;神のまなざしと水のしたたり;宇宙の四つの謎;あまたの太陽、あまたの世界)
第2部 保守主義者は何を守っているのか?(郵送された小さな世界;環境―良識はどこにあるのだろう;クロイソスとカッサンドラ;空に穴が開いている;待ち伏せ―地球温暖化;待ち伏せから逃れるために;宗教と科学―手をたずさえて)
第3部 感情と理性のせめぎ合い(共通の敵;妊娠中絶―胎児の「生存権」と母親の「選択権」、両者の尊重は可能か?;ゲームのルール;ゲディズバーグと今;二〇世紀;暗き谷間にて)

著者等紹介

セーガン,カール[セーガン,カール][Sagan,Carl Edward]
1934‐1996。ニューヨーク生れ。シカゴ大学大学院で博士号取得。専攻は惑星科学。コーネル大学天文宇宙科学科教授として教壇に立つかたわら、同大惑星研究所長も務めた。’78年、『エデンの恐竜』など宇宙・天文に関する一連の著作でピュリッツァー賞を受賞。’80年発表の『コスモス』は、空前のベストセラーとなり、TVシリーズは世界60カ国で放映された。以後も小説『コンタクト』を発表するなど、旺盛に執筆・講演活動を続けた

滋賀陽子[シガヨウコ]
東京大学理学部卒業。同大学院修士課程修了。理学博士

松田良一[マツダリョウイチ]
東京大学大学院准教授。発生生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぜんこう

25
なぜ今この本を図書館で借りたのかは思い出せない。そして読むのに時間がかかってしまった・・・読む時間がなかったせいもあるけど、いっぱい大切なことが書かれてるせいもあるかな。 特に地球温暖化や核兵器に関してはカール・セーガンのいた時期より改善したんだろうか、最近は逆に悪い方向に進んでるように思えるが・・・ いろんな方面に影響を与えた(特に宗教者に影響を与えたように感じる)カール・セーガンのような科学者が地球には必要だと思う。2019/05/05

マーク

5
炯眼の一冊。2015/05/10

4
エッセイ集なのかな。導入部は科学啓蒙的で文系の方でも気軽に科学の面白さに触れられると思う。中盤~後半は人類の未来についていくつかの視点から俯瞰して、今人類が出来る事は何か、と強く主張してるように思える。確かに生活は楽になった分どこかで苦が生じているんだろう。科学は人間のみが創り出せた顕著な例だからこそ生物としての人間との相克とこれからずっと向きあわなければならない。2013/05/12

もな

3
宇宙科学・生命・環境問題・軍事・宗教と、語られているテーマは非常に多岐に渡っていた。非常に興味深かったのは「妊娠中絶」における項。宗教が倫理に与える影響の大きさを改めて実感した。「科学」と「思想」は切り離し、目の前にある事象の本質を見極める事が大切なのだという筆者の考えが色々な所で感じられた。この信条は現代においても非常に重要だと思う。自身の持つ考えは論理的思考に基づくか?それとも自身のイデオロギーか?後者を認められたいが為に前者を行使することのないよう、油断はしないようにしたい。2015/12/07

ユウティ

3
カール・セーガンは一度読んでみたいと思っていたけれど、この表紙とタイトルに一目惚れした。(タイトルは光瀬龍と関係ある?)20年前の本なので内容は既に一般常識レベル。誰もが知るようになったことは素晴らしい、でも著者が望んだところまで届いていないよね。『我々は祖先から地球を譲り受けたのではない。子孫から借りているのだ』『生命は地球の起源近くまで遡る切れ目のない鎖なのだ』いくつかの言葉にははっとさせられた。2015/07/04

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