内容説明
中世から続く伝説の暗殺者集団の末裔ジュディスは、なんなくワシントンDC内に身を潜めていた。華麗な体技と緻密な計算をもとに、刻一刻と大統領へと肉薄していく美貌の殺し屋。一方、ラメックの追跡は徐々に距離を縮めるが、つねに先を越され、彼女を取り逃がす。チャンスは一度、教授が仕掛けた最後の罠の成否は…。ルーズベルト大統領、最後の4ヶ月間の謎がいま明かされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tai65
1
星4・52014/09/10
コージ
0
大統領暗殺を遂行しようとする冷酷無比な暗殺者と、暗殺の歴史を研究し熟知した歴史家との対決、面白かった。 要人暗殺物では銃がメインになるのが普通だと思っていたが、この暗殺者は刃物と毒薬を使う。身分がバレそうになったとき、迷う事なくまわりの人間を殺し、目標であるルーズベルトに近づく暗殺者と、見つけ出そうとする歴史学者。両方とも魅力的で両方ともに共感出来るから楽しく読めた。あのケン・フォレットの『針の眼』の工作員に似ているなと思ったが、あの工作員と人妻さんには、まったく共感出来なかったなぁ~と思い出した。2019/01/27