新潮文庫
クルスク大戦車戦〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 434p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102219263
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1943年7月、ヒトラーは最後の賭けに出た―。中央ロシア平原クルスクの陥落を狙って“ツィタデレ”作戦の実施を決断。最新鋭のティーガー6号戦車を続々と前線に集結させていた。そのうちの10輛は“アドルフ・ヒトラー”師団のべガ大尉が指揮していた。彼は先のレニングラード包囲戦で重症を負い、今回の任務には強硬な決意で臨んでいた。史上最大の激烈な戦車戦を描いた巨編。

著者等紹介

ロビンズ,デイヴィッド・L.[ロビンズ,デイヴィッドL.][Robbins,David L.]
事務弁護士の職を経てフリーランスのライターとなり1998年に、幽霊との三角関係を描いたラヴ・ファンタジー『Souls to Keep』で小説家としてデビュー。がらりと作風を変えて、第二次大戦中のスナイパー同士の対決を主軸とした第2作『鼠たちの戦争』(’99年)が高い評価を得て、翌年に『戦火の果て』を発表。現在はフルタイムの作家としてヴァージニア州リッチモンドに在住

村上和久[ムラカミカズヒサ]
1962年札幌市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Cornelius

22
上巻は下巻の下準備。話しの展開が三つの視点から進んでゆくのだが、個々の登場人物、時代背景、クルスクでの作戦の概要がじっくりと語られている。そして準備が整うと作戦が始まり、堰を切ったように話しが動きだす。感想としては、戦記などで断片的かつ客観的に見ていた出来事が、当事者の視点から見ているように感じられたのは、とても良かったと思う。また激戦の中でお互いを思い会う恋人の姿は、暗闇の中の一筋の光にも思えた。上巻での丹念な舞台作りには少々忍耐を要するが、その忍耐が報われると信じて下巻へ…。2014/05/27

Richard Thornburg

8
感想:★★★★  ご存じ史上最大の戦車戦を描いた小説です。  メカ関係の書き込みは細かくて、脚色部分は正確な注釈を入れてあったり、Po-2と女性パイロットによる夜間爆撃隊にも触れられている等、なかなか好感が持てます。  虎や豹の欠点を書いたうえで、T-34乗員目線から見た虎の恐ろしさはよく伝わってきます。  空にはカノーネンフォーゲルがジェリコのラッパを響かせて飛び回り、虎が咆哮をあげる…  多勢のソビエト側も恐怖だったと思います。  もう少しパルチザンの話を抑えめにしたほうが好きかも。  話は下巻へ。2014/09/23

コージ

5
パンサーは当時エンジンかミッションに欠陥がありクルスクの戦いには殆ど参戦していなかった模様。ドイツの戦車の中にあっては非常に美しい形状の戦車。勿論ソ連のT34に負けるハズが無い。タイガーI型の怪物ぶりが紹介されているがどちらかと言うとタイガーI型は攻めて来るT34を待ち構えて88mm砲で破壊するのが相応しい。だがドイツは本作戦では敵陣に攻めて行かなくてはならない戦車戦。III号IV号戦車含めても2倍以上のT34を相手にするのは流石にキツい。本作品の内容は戦争大作映画を観ているような感覚。下巻へ。2020/11/04

どすきん

3
読メ登録が 2009 年。一部 2004 年に読んだ本も記録されているが、未登録の本多し。傷んでいたこの本は整理の為、廃棄。と共に既読登録とする。

tai65

0
星4つ2012/07/24

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