新潮文庫
焦熱の裁き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 646p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102219256
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

混血の女児は生まれた10分後に息を引き取り、教会の墓地に埋葬された。だが、“純血”に固執する白人の教会執事たちの意向で掘り出され、別の墓地へ送られてしまう。その夜、教会は猛火に包まれ、現場にいた黒人の父親イライジャが拘束される。さらに焼け跡からは、保安官の娘の焼死体が発見された…。怒りと哀しみの充満する町で救済を求める者たちの真実を追う感動のリーガル巨編。

著者等紹介

ロビンズ,デイヴィッド・L.[ロビンズ,デイヴィッドL.][Robbins,David L.]
事務弁護士の職を経てフリーランスのライターとなり、1998年に、幽霊との三角関係を描いたラヴ・ファンタジーSouls to Keepで小説家としてデビュー。がらりと作風を変えて、第二次大戦中のスナイパー同士の対決を主軸とした第2作『鼠たちの戦争』(’99年)が高い評価を得て、翌年に『戦火の果て』を発表。現在はフルタイムの作家としてヴァージニア州リッチモンドに在住

村上和久[ムラカミカズヒサ]
1962年札幌市生れ。早稲田大学第一文学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らいしょらいしょ

1
人種の問題、カトリックとプロテスタントの問題、”町の古くからの流儀”、権力を持つ判事、保安官…いろんなものがからみあった、それでも読み応えのある一冊だった。ナットがぐじぐじと個人の問題に揺れるのがもどかしいが、やがてそれもクリアする。よかったね。いろんな人間が隠し事をする。嘘をつく。真実にたどりつくまでの八方塞がり感が、ようやくほどけてきた時は嬉しくなった。エンディングの描写もほっとする。2019/02/11

akemitsu

1
独特な構成のミステリーだったので、何回か読もうとしつつ、なかなか勢いに乗れなかった。でもえいっと読み始めたら一気。人種問題、敬虔なキリスト教文化が根強く生きるアメリカを舞台にしたリーガルサスペンス。ドキドキしながら読みつつも、おおむね予想を裏切らない展開かと思いきや、最後の終わらせ方がすごい。読み終わってちょっと疲れた。2015/06/11

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