新潮文庫
鼠たちの戦争〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102219218
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

時は1942年。ヒトラーの軍隊は、敵地スターリングラードを制圧することで、一挙にソ連征服を試みようとしていた。一進一退の攻防を繰り返す、この生き地獄のただなかに、二人の天才的狙撃手がいた。ソ連軍ザイツェフ曹長と、ドイツ軍トルヴァルト大佐。二人の使命は、たがいに相手を葬りさることだったが…。史実の陰に隠された悲劇を、精緻に綴った戦争ドラマの新たなる名作。

著者等紹介

ロビンズ,デイヴィッド・L.[Robbins,David L.]
事務弁護士の職を経てフリーランスのライターとなり、1998年に、幽霊との三角関係を描いたラヴ・ファンタジー『Souls to Keep』で小説家としてデビュー。がらりと作風を変えた2作目の『鼠たちの戦争』で注目を浴びる。その後、2000年にやはり大戦末期を舞台にした戦記サスペンス『The End of War』を発表。現在はフルタイムの作家としてヴァージニア州リッチモンドに在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JACK

28
△ 1942年、ソ連のスターリングラードに攻め込んだドイツ軍。最前線が街の中でメートル単位で一進一退する膠着状態。その戦いは「鼠たちの戦争」と呼ばれた。同じビルの別フロアは敵陣という緊迫した状態で疲弊する兵士たち。この戦場での死者はソ連軍75万、ドイツ軍40万、イタリア軍13万、ハンガリー軍12万、ルーマニア軍20万。スターリングラード市民50万人は1500人に減っていた。その地獄にいた2人の天才狙撃兵を描く物語。史実をベースに、淡々と散漫に描かれる物語は盛り上がりに欠け、読むのが辛かった。残念。2017/07/07

スー

17
スターリングラードで活躍した凄腕スナイパーのザイツェフと彼の教え子達がドイツ兵を恐怖のどん底に突き落とす活躍をしているなか、ドイツ軍はドイツ最高のスナイパー、トルヴァルト親衛隊大佐を派遣してザイツェフを討ち取るように命じる。上巻はドイツ軍のニッキ伍長とザイツェフとターニャの双方が体験した前線が入り乱れ敵が壁の隣や上か下の階に潜み殺戮と破壊に満たされたスターリングラードの激戦を体験していきます。もっと怒りや恐怖が吹き出す感情的に書いてあるかと思いきやターニャを除き殆どの兵士が生還を諦めるか達観してるか疲れて2018/11/11

ののまる

9
スターリングラードでの、ドイツとソ連のスナイパーの攻防(史実)に汗握る…2021/03/07

yuuuming

3
映像を見てるかのような本。下巻を持ってこなかったことを後悔…続きが気になります2019/05/18

月式

3
WWⅡの独ソ戦における分岐点となったスターリングラード攻防戦を両軍の狙撃兵を中心に描いた戦史フィクション。ドイツ側のナンバーワンスナイパーであるトルヴァルト大佐の挨拶がわりの物凄い四連射で興奮した所で下巻へ…!ところでこの小説が、ジュード・ロウがソ連側のスナイパーを演じた「スターリングラード」の原作だと思っていたら、あちらは「enemy at the gates」という同モチーフの別作品だったらしい。2014/02/09

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