新潮文庫 列石の暗号〈上〉

クリスター，サム【著】〈Ｃｈｒｉｓｔｅｒ，Ｓａｍ〉/大久保 寛【訳】

新潮社（2013/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 370p／高さ 16cm
• 商品コード 9784102183410
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

ストーンヘンジで行なわれる太古の儀式。天文学者の不可解な自殺。過去と現代を結ぶ神々のコードとは。歴史暗号ミステリの超大作。

新月の夜、ストーンヘンジにローブ姿の集団が集っていた。5000年前から続く儀式を行うためだ。彼らは若い男を裸にし、身体を浄めた後、“虐殺の石”の上に載せると斧を振り下ろした……。一方、天文学者で古美術収集家のナサニエルが、息子ギデオンに不可解な遺書を残して拳銃自殺をはかる。太古の秘儀と現代の事件をつなぐ神々のコードとは。歴史暗号ミステリの超大作にして傑作！

内容説明

新月の夜、ストーンヘンジにローブ姿の集団が集っていた。５０００年前から続く儀式を行うためだ。彼らは若い男を裸にし、身体を浄めた後、“虐殺の石”の上に載せると斧を振り下ろした…。一方、天文学者で古美術収集家のナサニエルが、息子ギデオンに不可解な遺書を残して拳銃自殺をはかる。太古の秘儀と現代の事件をつなぐ神々のコードとは。歴史暗号ミステリの超大作にして傑作。

著者等紹介

クリスター，サム［クリスター，サム］ ［Ｃｈｒｉｓｔｅｒ，Ｓａｍ］
１９５７年英国マンチェスター生れ。本名マイケル・モーリー。テレビ局に勤めて多くのドキュメンタリー制作を手がけ、数々の賞を受賞している。『列石の暗号』はこの名義でのデビュー作だが、ジョン・トレース名義でも小説を書いている。現在は妻と三人の息子と共にロンドン在住

大久保寛［オオクボカン］
１９５４年、東京生れ。早稲田大学卒業。訳書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[びす男]

人は、ひとつ嘘をつくと、それを隠すために四つ、五つと嘘を重ねていく。小説も構図は同じ。人知れず殺人を重ねる教団を、警察はどう追い詰めるのか■ストーン・ヘンジを舞台に進む犯罪。社会の中枢に根を張っている自信からか、神を戴いているという傲慢さからか、彼らは次々とためらいなく命を奪っていく■警察・遺族と、幕引きをはかる教団の視点が次々と切り替わる。全ての経緯を知った上で、素直にスリルを味わう■教団の罪を数えるごとに、彼らが深みにはまるのを感じる。読者もそうだ。これだけ秘密を知った以上、もう結末まで読むしかない。

2019/10/03

[absinthe]

ストーンヘンジを巡る陰謀組織との対決。父が死んで失意の主人公は、相続された物の中に謎めいた秘密があった事を知る。ばらばらに始まる小さなエピソードが纏まっていくのが面白い。ストーンヘンジはもはや秘境ではなく、遺跡のすぐそばを幹線道路A303とA344が通る今では有名な観光地だが、この列石が作られた背景は謎に包まれたままだ。

[RIN]

イギリスのストーンヘンジを舞台に石神信仰の謎の教団の暗躍と普通に刑事事件として捜査する女性刑事、両者に跨って関わる（否応なく巻き込まれる）考古学者が上巻では闇雲に右往左往。この話、どう展開していくんだろう？『ダビンチコード』のようなスペクタクルに繋がるんだろうか？楽しみに下巻へ。

2014/04/08

[KAZOO]

イギリスのストーンヘンジに関するミステリーで生贄などが出てきて非常に謎が多く楽しめます。秘密結社のような集団がいて、ありとあらゆる階層に人を送り込んでいて何ごとかを起こそうとしています。それを父親が自殺した息子の考古学者と女警察官がどのように解決するか？

2014/08/19

[mint]

エグいシーンが所々あってびっくりしたけど、ストーンヘンジをめぐる謎のヒントが少しづつ繋がってきた。下巻はもっとスリリングな展開があるんだろうなぁと期待。

2014/09/14