内容説明
１２時間以内に最愛の妻を殺した犯人を突き止めなければならない。１３時間目には―。ニックは取調室にいた。容疑は妻殺し。彼女を殺すはずなどなかった。だが凶器の拳銃には自らの指紋。混乱するニックの前に謎の初老の男が現れ告げる。「きみには１２時間ある」そして残された懐中時計…。第１２章から始まり時間を遡る、異色かつ巧緻なタイムトラベル＆タイムリミット・ミステリ。
著者等紹介
ドイッチ，リチャード［ドイッチ，リチャード］［Ｄｏｅｔｓｃｈ，Ｒｉｃｈａｒｄ］
ニューヨークのマリスト・カレッジを卒業後、ニューヨーク大学で不動産学の修士号を取得。不動産投資運用会社の代表でもあり、現在は妻と三人の子供とともにニューヨーク在住。２００６年に『天国への鍵』で小説家デビュー
佐藤耕士［サトウコウジ］
１９５８年生れ。上智大学文学部英文学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RIN
36
ありがちな設定をどう料理するのかな？と思っていたけれど、予想以上に面白い。後ずさりするように話が展開していくはずなのに、過去が未来に影響を与える、が意表を突く展開すぎて。下巻も楽しみ。2013/02/03
木村 武史
35
面白い。タイムリープ・サスペンスもの。妻殺しの容疑をかけられ逮捕された主人公。謎の男から金の懐中時計と手紙を渡され、時間を遡り妻を助けに行く話。妻殺し容疑という衝撃の導入から怒涛の展開で話が進んでいき、文章も読みやすく、気づいたら「あっ」という間に上巻が終わってしまった。この先も意外な展開がありそうで楽しみ。下巻へ2021/11/02
タツ フカガワ
30
自宅の近くで旅客機の墜落事故があった日、ニックは妻殺しで逮捕される。厳しい取り調べのなか弁護士として現れた男がニックにある提案をする。それはいまから1時間ずつ過去へ戻り、12時間後まで遡って犯行を未然に防げば妻の命が救えるというものだった。ニックは犯人を突き止めるべく過去へ旅立つ。そして7時間前へ戻ったところで、妻殺しに関わる意外な人物と背景を知る。1時間単位ながら人生を幾度も体験するのはケン・グリムウッド『リプレイ』のようでもあり、以後の展開を期待しつつ下巻へ。2020/11/26
junkty@灯れ松明の火
28
イキナリ妻を殺され、更に妻殺しの容疑者になり、自分の命も危ない状況。そんなニックに渡された金の懐中時計。ニックは与えられた力を使い、妻の命を救えるのか？！…序盤からハラハラドキドキの展開！行動が裏目に出てしまい、現状よりもどんどん悪い状況になってしまう。上巻では解決の糸口は掴めていない。下巻はどんな展開になるのか？！楽しみです！2011/10/19
JACK
21
☆ 街に旅客機が墜落した日、ニックは妻のジュリアを何者かに射殺され、容疑者として逮捕された。最愛の妻を殺すなど考えられない。しかし、凶器の拳銃には彼の指紋が付いていた。取り調べ室で混乱する彼の前に、初老の男が現れる。彼は刑事がいない隙にニックに懐中時計を渡し、まだ妻を救うチャンスがあると告げるのだった…。スリリングなタイムトラベル&タイムリミットミステリー。翻訳ものながら非常に読みやすく面白い。あの時こうしていたら、と亡くした人を思うシーンが多くて考えさせられます。夢中で読みました。2015/12/17
