内容説明
精神分析医リッキーのもとに届いた一通の封書。そこには、１５日以内に送り主の正体を探り出せ、と書かれていた。しかも、それが不可能ならば自ら命を絶てと。いたずらと判断したリッキーだったが、親族が陰湿な被害を受けるに至り、本気にならざるをえなくなる。さらに、怪しげな美女が現われ、彼自身の身にトラブルが次々とふりかかる！不条理な恐怖に包まれたサイコ・スリラー。
著者等紹介
カッツェンバック，ジョン［カッツェンバック，ジョン］［Ｋａｔｚｅｎｂａｃｈ，Ｊｏｈｎ］
ニュージャージー州生れ。バード・カレッジ卒業。『トレントン・タイムズ』や『マイアミ・ヘラルド』紙で新聞記者を務め、１９８２年にデビュー作『真夏の処刑人』を発表するや、アメリカ探偵作家クラブ賞にノミネートされる。その後も、『旅行者』（’８７年）や『理由』（’９２年）といったサイコ・スリラーを次々とベストセラー・リストに送り込む。映画化された作品も数多い。現在はマサチューセッツ州西部に在住
堀内静子［ホリウチシズコ］
神奈川県生れ。明治学院大学大学院修士課程修了。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amber
1
謎の手紙が送られ、自分の命をかけたゲームが勝手に始まる。精神分析医が追い詰められ、人生崩壊へ向かっていく。上巻最後はついに…と思わせるが実は違うんじゃないかと考えながら下巻に期待。2013/06/05
アッシュ姉
0
★★★★
うたまる
0
「安全な者はいるのか？危険のない関係があるのか？われわれは憎み恐れている者よりも、愛し尊敬している者によって、最も傷つけられるのではないのか？」……すんごい面白い。危険なゲームに無理矢理巻き込まれ、タイムリミットに向けて少しずつ明かされていく過去の秘密。ストーリーもさることながら、主人公が精神分析医の設定のため、心理戦のような言葉の応酬が堪らない。各所でオスカー・ワイルドばりの反語・皮肉・風刺を愉しめる。また、上巻だけで物語が完結しそうな勢いで、この後どうするのかすごい楽しみ。おまけに表紙も大好き。2014/06/25
monakamonnie
0
ああ゛ー時間がかかった。前のときはもっと早かったのになぁ……とっとと次へかかりたいが、読みかけの他のと借りてる期限切れのが……！！2010/09/11
にま
0
精神分析医のリッキーは正体不明の相手から、相手の正体を突き止めろというゲームを一方的に仕掛けられます。それは、思いもよらないゲームでした。自らの存在をかけて、相手を突き止めようとするリッキー。そして・・。リッキーがどんどん追い詰められていく過程がすごいです。2009/11/26
