出版社内容情報
おとなの心に純粋な子供の魂を呼びもどし、清らかな感動へと誘うヘッセの創作童話集。「アウグスツス」「アヤメ」など全9編を収録。
内容説明
誰からも愛される子に、という母の祈りが叶えられ、少年は人々の愛に包まれて育ったが…愛されることの幸福と不幸を深く掘り下げた『アウグスツス』は、「幸いなるかな、心の貧しき者。天国はその人のものなり」という聖書のことばが感動的に結晶した童話である。おとなの心に純朴な子どもの魂を呼び起しながら、清らかな感動へと誘う、もっともヘッセらしい珠玉の創作童話9編を収録。
著者等紹介
ヘッセ,ヘルマン[ヘッセ,ヘルマン] [Hesse,Hermann]
1877‐1962。ドイツの抒情詩人・小説家。南独カルプの牧師の家庭に生れ、神学校に進むが、「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と脱走、職を転々の後、書店員となり、1904年の『郷愁』の成功で作家生活に入る。両大戦時には、非戦論者として苦境に立ったが、スイス国籍を得、在住、人間の精神の幸福を問う作品を著し続けた。’46年ノーベル文学賞受賞
高橋健二[タカハシケンジ]
1902‐1998。東京生れ。東京大学独文科卒。’31年ドイツに留学、ヘッセへの7回の訪問を始め、ケストナー、マン、カロッサ等多くの作家と交流。ドイツ文学の紹介、翻訳などで活躍し、読売文学賞、芸術選奨ほかの各賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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