新潮文庫
野の花ホスピスだより

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101477138
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0195

出版社内容情報

鳥取市にある小さなホスピスで、「尊厳ある看取り」を実践してきた医師が、日々の診療風景から紡ぎ出す人生最終章のドラマの数々。

鳥取市にある、わずか19床の小さなホスピス「野の花診療所」。ここには、人の尊厳を大切にする穏やかで温かい看取りの実践がある。人生の最終章で人は何を思い、どのような言葉を口にするのか? 家族はどんな心持ちで愛する人を見送るのか?「カントリー・ドクター(田舎医者)」の日々の診療風景から生きる哲学を導き出す医師の、軽やかにして深淵なるエッセイ集。

内容説明

鳥取市にある、わずか19床の小さなホスピス「野の花診療所」。ここには、人の尊厳を大切にする穏やかで温かい看取りの実践がある。従容として死に向かう人生の最終章で人は何を思い、どのような言葉を口にするのか?家族はどんな心持ちで愛する人を見送るのか?「カントリー・ドクター(田舎医者)」の日々の診療風景から生きる哲学を導き出す医師の、軽やかにして深淵なるエッセイ集。

目次

1 野の花の人々(空いた2号室;笑うって難しい;五年生の力 ほか)
2 野の花通信から(病む人とともに;湧いてくること;飽きない ほか)
3 野の花カルテ(生死の体操;ええけえ;助けてあげて ほか)

著者等紹介

徳永進[トクナガススム]
1948(昭和23)年、鳥取県生まれ。京都大学医学部卒業。鳥取赤十字病院の内科医などを経て、2001(平成13)年12月、鳥取市内にホスピスケアのある「野の花診療所」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chanvesa

13
数年前にNHKの「爆笑問題のニッポンの教養」で徳永先生のことを知った。うつ病の人に「がんばれ」と言ってはいけないとよく聞くが、徳永先生はさらに踏み込む。「励ますことが悪い、ということではないことに気付く。偉そうぶっていないか、励ましのベクトルが上から下になっていないか」(143頁)、この謙虚さ!励ましに関連して、「昨日の過去のすべての日、今日は追いかけられる日、明日は必ず訪れる緊迫の日。あさっては来ないかもしれないまぬけの日。そのあさってに、救われる。」この言葉に励まされる。2014/09/28

うさこ

5
身内を含め何度もガンで身近な人を見送ったけど、医者の目線てどんなものなのかなと思ってた。この本の先生はホスピスだけど、でもそれがよくわかった本だった。涙が溢れた。2014/08/28

九鬼荒神

2
これほどまでに患者に向き合えるってのが、凄いなぁと。しかも、思ってることと、紙面に書くことって、なかなかギャップがあって難しいんだろうけど、正直に本音で書かれてあるので、それも凄いなあと。10年、20年たってこんなことが言えるかなぁ、もっと努力しよう。2012/06/29

Moeko Matsuda

1
一人一人の死に様に、一つ一つの物語。たくさんの死に囲まれながら、それに飽きることなく、丁寧に向き合っている姿勢に感銘を受ける。死ぬということは、生きていたということなんだ。そんな当たり前のことに気づかされる、随想録とも回想録ともつかない、野の花のような言葉たち。終末期医療を担おうとする人々に限らず、医療に関わろうとする人ならば誰でも一読すべき作品と思われる。2013/03/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4701083
  • ご注意事項